大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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自分ルールに縛られずに停滞を防ぐ「物事の概念・仕組みの勉強」

ルーティーンは必要なことの自動化

 

勉強や仕事において、継続的に繰り返し実施する必要があることは、ルーティーン化して自分の中では、細かなことを色々考えずに自動的に実施することにしておくと無駄な時間が必要なくなってよいと思います。

 

例えば、勉強では、前日の復習をさっと行う、あるいは、英語の発声練習をするなど、頭を極度に使わない軽めのことを実施すると良いです。

 

仕事の場面では、机の上の片付けやメールやブログのチェック、ツイッターの発信などでも全然問題ありません。気軽に出来ることを決めておいて、それを実施することで良いと思います。

 

毎日、ルーティーンを繰り返すと、自分の中での積み上げ感が強化されていき、小さな自信を貯金しているかのような感じになってきます。その感覚は、非常に重要です。

 

新しいことだけを常に行っていると、結果が出ている場合はよいですが、結果がでない時期が続くこともあると思いますので、そういった時にルーティーンを行うと、リセットされて、自信があるという感覚を呼び覚ますことが出来ます。

 

また、ウォーミングアップ的にルーティーンを入れておけば、脳への刺激となり、作業興奮がもたらされて脳が覚醒していき、やる気がみなぎってくるようになってきます。

 

更に、仕事の場面では、そのルーティーンについて、ITツールを使用することで自分が作業しなくて済むように自動化出来れば、更によいと思います。もちろん、全て自動化が

出来る訳ではありませんが、自動化できる部分は、出来るだけ自動化するとよいです。

 

自分ルールは必要かどうかに関わらない自分のこだわり

 

一方、自分ルールについてはどうでしょうか?もともと、私自身は、理系的な発想をするタイプのようで、どちらかと言えば、自分ルールというものにあまり良い印象は持っておりません。自分ルールにも、根拠があってルール化している場合は良いと思いますが、そうではない場合は、単なる思い込みのように見えてしまうからです。

 

そのような意味での自分ルールの場合は、新たな行動を起こさないブレーキの役割を果たしてしまう可能性もあるので、出来るだけ、持たないようにすると良いと思っています。

 

例えば、スポーツの練習において、過去の試合の直前に行っていた練習の成果があがって、試合で好成績を残したので、その練習方法を妄信して、ずっと同じ練習をしつづけるというような場合です。あるいは、指導者が、自分の成功体験を元に、自分が行っている練習を選手に行わせるというような場合です。

 

もちろん、これらをすべて否定する訳ではありませんが、その練習ばかり行うということは、その他の違う種類の練習を行う機会を奪ってしまっていることになるので、その時点で必要と思われる練習が出来なくなってしまいます。

 

陸上のオリンピックの選手のインタビューで、「年間で同じ練習をすることは殆どなく、毎日違った練習をすることで、練習での体への刺激に慣れてしまわないようにして、体の成長が停滞する期間をなくすようにしている」という内容のものを見た記憶がありますが、この練習は、前述の成功体験に縛られた練習とは真反対のものです。

 

このように毎日練習の内容を変えることは、メニューを考えるのが非常に大変ですが、固定化されたメニューと比べて、選手も新たな気持ちで取り組めるようになると思いますので、トレーニング効果はあがりそうですね!

 

自分ルールというのは、考え方の固定化・行動の固定化を生む要因となりますので、極力持たないようにする方が良いと思います。

 

この点は、仕事をしている人も注意が必要だと思います。キャリアを積むにしたがって、過去の成功体験が忘れられずに、その仕事のやり方が通用しなくなっても、それに拘り続けることをやりがちであると思います。

 

そうなると、よくない方向に進んでいく可能性が高くなってきますので、出来るだけ、自分ルールのようなものを持たないで、自分の目で見たものの中からベストの方法を常に探していくという意識を持っているとよいと思います。

 

最初のある時期には、その仕事が時代にあったベストのものであっても、時代が変われば、人の考え方も変わってくると思いますので、それに合わせたやり方に変えていく方が良い結果に結びつきやすいです。

 

自分ルールを減らす学びの方法

 

以前、下記の記事で、社会人になったら「物事の概念や仕組み」について学んでいった方がよいとお伝えしました。

 

 

www.shukatsu-omamori.info

 

このような学びにより、自分が選ぶことが出来る選択肢を増やせるので、固定化された考えになりにくい状況を作ることができます。自分ルールというのは、他の選択肢を最初から排除することにつながりますので、より良い他の方法があっても、それに気づかないリスクがあります。

 

ただ、注意しておきたいのは、逃げ場のない自分ルールが功を奏す場面もあるという点です。大学卒業後に会社に入社した後は、暫くの間は下積み期間になりますが、その期間の間は知らないことばかりでしんどいことも多いです。その為、逃げ出したくなることも、1度や2度ではないと思います。

 

そのような期間に他の選択肢が沢山目に入ると、そちらの方に色々な理由をつけて逃げたくなってしまうものです。従いまして、選択肢を増やす勉強は必要であるものの、そのようなリスクを予め認識しておいて、「逃げない勇気を持つ」ことも時には必要であることを若手の年代の人には知っておいて欲しいと思います。