大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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器を広げる意思と勇気

営業系の経験がない中で沢山の人と話す重要性

 

営業系の仕事の経験がない中で、自分の専門領域以外の人と話す経験は、非常に多くの学びがあります。そして、その学びは、決して居心地の良いものではなく、ある種の苦しみを伴うようなものです。心情的に批判されているような情報も沢山入ってくるからです。

 

私自身は、建設的でエビデンスを伴う批判の中からしか新しいものは生まれないと思っておりますが、感情的に批判されるような場合は得られるものがなく、マイナスの感情しか残らない場合が多いです。しかしながら、それを恐れていて行動を起こさないと、得られたプラスを得られる機会がなくなるので、やはり、少々の向こう傷は覚悟して、踏み出していくことは重要なことなのです。

 

営業系の経験が殆どなかった自分にとっては、そういった基本的なことも理解しておらず、良い経験をしていると思っております。

 

人に話すこと自体が次のアイデアの発想機会となる

 

人に話すことは非常に難しく、それ自体で多くのものが得られます。話すことで、足りない要素が見つかり、そのことで、その要素を埋めるアイデアを考えるきっかけになります。これは、机上だけでは出来ないことなのです。これが非常に重要なことです。

 

そのアイデアが出ると、構想が次のステップに移ります。そのアイデアが出たおかげで、構想全体が違うものになる場合もあります。そういった細かいステップを何度も繰り返し、現時点の自分の限界を超えて、進めて行くことができます。

 

構想自体は、自分の器の大きさ以上にはならないので、自分の器を広げながら、発想を行っていく必要があると思います。単に技術的な発想法だけではなく、見たり聞いたり経験したりする過程で、器を広げていくことも大切なことなのです。

 

人は、ある領域内で最適化しようとする場合が多いです。これは、ある種の本能かもしれませんが、その本能に理性で対抗し、矛盾する要素も同時に受け入れていくことが、自分の器を広げていくことになるのかもしれません。