大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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自己決定による当事者意識を持つことで道は開かれる

自己決定感はやる気のもと

 

勉強でも仕事でも、それを行う理由を自分なりに考えて、それが自分の人生にどのようなプラス効果をもたらすのかを考えておく必要があります。

 

学校の勉強でも仕事でも、自分以外の所から与えられる場面は、非常に多いと思いますが、それを自分以外から与えられたと考えていると、やる気がどんどんとなくなっていきます。

 

どうせやらなければならないことならば、やる気を持って、充実感を持ってやっていきたいですよね?

 

その為には、先程書きましたように、「その仕事を行う理由」や「その仕事を行うことでもたらされる効果」、そして、「将来どのようなことに結びつく可能性があるのか」などを考えて、自らの意識をその仕事に集中させていく必要があります。

 

このようにすることで、人から命じられたことであっても、「自分が行うことを決めた」と思えるようになるので、自己決定感が強くなります。

 

この自己決定感は非常に重要な感覚であり、これがあると自発的な行動が生まれやすなります。「自分から望んでその勉強や仕事に取り組んでいる。」という意識になれば、学びのスピードも各段に早くなり、出すことができる成果のレベルや質も、その分だけ高くなります。

 

優秀な先生や上司の場合は、教える内容以上に、この点を重視しているのでモチベーションをあげて貰うように様々な工夫をしますが、そのような人は、どちらかと言えば少数派です。

 

そのような自分以外の要素、つまり、先生や上司に頼るのではなく、自分自身で意識して動機付けを行っていくと、常にやる気を持って頑張っていけると思います。

 

自己決定感の強い状態だと大きな仕事が巡ってくる

 

一つ一つの仕事だけをしている場面だけを見ていると、それ程大きな違いはないように見えるかもしれませんが、長期に渡り、自己決定感の強い状態で勉強や仕事をしていると、明らかに違いが出てきます。

 

人から言われた仕事なのか、自分で決めて取り組んでいる仕事なのかは、大きな違いがあります。人から言われた仕事に対しては、その人からの要求に答える水準の内容にすればよいということになってしまい、その段階に到達した後は、そこで終わってしまいます。

 

 

しかしながら、「自分で決めて取り組んでいる」という意識を持っている場合は、その要求水準を満たしても、更によくなる要素はないのかという意識になりやすいので、上積みが期待できます。

 

その上積みがあると、お願いした相手からみると、自分の期待値を上回る結果がもたらされることになるので、次の新しい仕事もお願いしたくなります。次のチャンスが巡ってくるのです。「仕事の報酬は仕事」という話です。

 

ある仕事を成功させると、その評判により、次のもっと大きな仕事に結びつき、その仕事をまた成功させると、更に大きな仕事に結びついていきます。そのようの仕事をしていると、待遇その他の条件面の話は、あとからついてくることになります。

 

前回の記事で書きましたように、仕事の成果がでて、その対価として、仕事内容に見合った給料等が支払われるようになってくるのです。

 

長期的にみると自己決定感が強い働き方をしていると道が開かれる

 

このように、仕事が仕事を呼ぶ状況になれば、いやでも道は開かれてきます。

 

しかしながら、簡単にそのような状況に持っていけるかというと、なかならそうはいきません。仕事内容にもよりますが、主体的に仕事に取り組んでいても、最低、5~10年くらいは、いわゆる下積みの期間があります。

 

下積みというと、つまらないイメージを持たれるかもしれませんが、別にそんなことはありません。高レベルの仕事を行うのに必要な個々の要素を、小さめの仕事や大きな仕事の手伝いを通して、身に着けていくという期間のことです。

 

この期間で、どのように働いたかで、次の年代の時に花開くかどうかが決まってくると思います。上手くいった仕事の実績だけではなく、上手くいかなかった仕事の中にこそ、学びの要素が沢山詰まっているので、一喜一憂せずに、着実に積み重ねていくことが大事かと思います。

 

また、ピンチはチャンスといいますが、上手くいかなかった仕事で学んだことが、次の大きな仕事の中で活かすことが出来る場合もよくありますので、苦しい状況の時ほど、大きなチャンスにつながっていると信じて、逃げずに、正面から取り組んでください。