大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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就活は自分のステージをあげるよいきっかけです

就活では自分が試される

 

就活は、売り手市場の状況であっても、大変なことには違いがありません。特に、このような現状になれば、もっと大変になってきます。これまでの人生の中で、自分があからさまに評価されて選別されるというショッキングな経験は、あまりなかったのではないかと思います。

 

担当学生の皆さんを見ていると、最初から上手く行く人はそんなにはいません。コミュニケーション能力が高い人でも、そうなります。最初の何回かの面接では、途中で落選するというケースが非常に多く、そこで自分の自分に対する評価が揺らいできて、一時的に自信を失ってしまうことも多いでしょう。

 

そこで踏ん張ることができるかで、自分の今立っているステージからもう一段上のステージに上がれるかどうかが決まってきます。このステージというのは、あくまでも、自分の意識の問題です。

 

上手く行かない状況を自分なりに分析し、その状況を改善する方法を考えて着実に実行していくことが出来るかどうかにかかってきます。精神的に負荷のかかった状況の中で、冷静に着実に実行に移していくことが出来るかということです。

 

企業が必要としているのは「問題解決能力」が高い人である

 

社会に出て働く場面では、最初から上手くいくことは殆どありません。最初から上手くいくようなことは、いわゆる「作業」です。上手くいかない状況の中から原因を探り、その原因を根本から取り除く方法を考えるか、回避する方法を考えるかなどして、進める方法を考えていきます。

 

いわゆる「問題解決能力」ですが、これがあるかどうかで、その後の人生が大きく変わってきます。企業が求めている人材は、この「問題解決能力」を持っている人なのです。

 

この「問題解決能力」は、一朝一夕で身につくようなものではないので、長期間、仕事をする中で実際に問題を解決していく中でしか身につきません。色々な本で、理論として学ぶことも助けにはなりますが、本質的には、実践の中でのみ身につくものであると思います。

 

就活の場合、その問題が「自分自身の至らない点」であることが多く、その問題点を探り出して解決する、つまり、「自分自身を改善する」作業に向き合わなければなりません。その問題を「課題」と考えて、課題を沢山こなしていくことで、必然的に自分の考え方や行動の仕方が変わっていき、その変わった自分が評価されて「内定」に結びつくと考えて頂くと良いのではないかと思います。

 

就活は「応用問題」である

 

その改善する対象となる例としては、

 

・知らない人とでTPOに合わせた意思疎通を図る能力

・プレッシャーにさらされた場面で自分をコントロールする能力

・沢山の説明会に参加して取捨選択を行う能力

・沢山の採用試験を受けて活動し続ける能力

 

などです。その他にも色々考えられます。

 

これまでの学生生活の中では、個別の能力、例えば、計算する能力、文章を読む能力などですが、これらの能力を一つ一つ向上させてきたのだと思いますが、就活になると、その個別の能力を総合的に結び付けて対応する「応用問題」の場面に放り込まれることになるので、そこが苦手な人は苦戦する傾向が高いです。

 

アルバイト経験は、ガクチカで通用しないというような言われ方をすることがありますが、アルバイトの種類のよっては、この「応用問題」に対応する能力を養成することにつながるものが少なくありません。アルバイトの中で、「応用問題」に対応する能力を身につけるという意識で働けば、お金を稼ぐだけではなく、それ以上に価値のあるものを得ることができるはずです。

 

物事は、色々な角度からみることができます。

 

他の人が、「ガクチカでアルバイトは通用しない」と言っていたとしても、それを真に受けずに、「それは単に何となくアルバイトの話をしているからで、話し方によっては、そうではないのではないか?」と自分の頭で考えて、実践の場で、エントリーシートを出して確認してみればよいでしょう。

 

このようなことは、世の中に出るといくらでもあります。自分や他の人の思い込みに影響されずに、人が見ていない点を見出して成果に繋げることができれば、非常に面白いです!これは仕事の醍醐味の一です!(笑)