大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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規模の大きな会社が欲しがるのは、協調性のある自律型人材だと思います

会社は仕事を与えてくれるが、会社に仕事を提案する人を欲しがります。

 

就活の際には、自分が働く会社を探して入社すると思いますが、その時のイメージとしては、会社に入社した後には、自動的に仕事が与えられてそれをこなすというイメージのものだと思います。

 

もちろん、最初は、そのような形になりますので、間違いではないのですが、その仕事は、お客様と直接接する部分では上司や先輩社員がお客様から頂いた仕事であることになりますし、事務部門のような所であれば、会社内のニーズをくみ取って上司が作った仕事であったりします。ルーティーンワークのようなものであれば、前述のような仕事がその後も必要であるという理由で、ルーティーンワークとなっているということです。

 

つまり、自分以外の誰かが作り出した仕事を自分が担当しているということになります。この点を強く認識しておくことが非常に重要です。

 

最初の数年間は、自分以外の人が作った仕事をことばかりのことが多いと思います。もちろん、これも会社の業務を全体として回すための仕事なので重要なものであるには違いないのですが、会社の側からするとこのような仕事をこなす業務は、粛々とこなす仕事になりますので、会社の維持に貢献はしても、成長にはあまり貢献しないものです。

 

会社の成長を考えると、自分で色々と試行錯誤をして、新しい仕事を作り出すような人材が非常に重要になってくるのです。

 

何故、会社の成長が必要かといいますと、色々な理由がありますが、分かりやすい理由を説明しますと、同じ人数の人が働いている場合、会社の売上が上がっていかないと、働いている人は、基本的には、ずっと同じ給料しかもられません。売上が同じなのに支払う給料が増えていけば、会社は赤字となり、いずれ倒産してしまいます。

 

一方、どれだけ頑張っても、同じ給料だったら、誰でもやる気をなくして他の会社に転職してしまいます。給料を上げていけるようにするためにも、会社の売上を増やしていくことは必須の事項で、あるいみ、会社の宿命とも言えます。

 

その為には、自分で自律的に動いて、試行錯誤しながら、売り上げを拡大する、あるいは、それに貢献できる社員は、必然的にどの会社も欲しがる人材ということになります。

 

多くの職種では、自律性以外に協調性も必要とされます。

 

前述のように、まず、どの会社も自律的に動いていく人を欲しがりますが、それさえ出来ればよいということではありません。自分がいくら成果を上げていっても、他の人の邪魔になる、あるいは、他の人のモティベーションを奪うようになると、その分は、会社にとっては大きなマイナスになります。

 

自分の成果のプラス分を、そのマイナス分が帳消しにしてしまう、場合によっては、損害を出してしまう可能性もあるのです。この部分は、定量化できない、つまり、数字にして評価しにくい部分なので、あまり考えない人もいるのですが、このマイナス分を意識していないで行動している人は、自分の会社に対して大きな損害を与えている可能性もあるのです。

 

大手企業になればなるほど、このマイナスの影響が大きくなる可能性があるので、この点を重視して、協調性も重視する傾向があると思います。

 

ベンチャー企業などでは、売上を上げていないと、その時点で倒産してしまうので、前述のプラス分を重視します。一方、大手企業は、長期発展を考えることが出来る立場になりますので、このマイナス分の影響も考慮して、協調性の高い人材が好まれると思います。売上を上げていく部分については、会社のブランドが確立されているので、ベンチャー企業のような発展途上の会社と比べるとはるかにやりやすくなるので、プラス・マイナスのバランスを考えていくようになってくるのだと思います。

 

これは良い悪いということではなく、会社の立ち位置によって、必要となる人材のタイプが変わってくるということだと思います。

 

その為、会社の規模が大きくなればなるほど、協調性も備えている人材が必要とされてくると思います。