試行錯誤の期間は泥臭い期間
何事もそうですが、試行錯誤する期間は、最初から上手くいくことはありません。特に、行き詰った感覚があり、そこから脱却しようとして目的が明確ではない状態であがくように物事を進める時期は、それが顕著です。
私自身も、これまでの人生で3回程、そのような状態だったと言える時期がありました。目的が明確ではないために、何をするにも表層的な所で止まってしまい、熱意の持てない状態の中で無理やり活動をしているような時期がありました。
この2~3年程は、3回目のそのような時期でありましたが、ようやく、そこから脱却できて、次の目標、おそらく、それが人生の最後の大きな目標であると思いますが、それを見つけることができました。
それは、現在通っている大学院に通うことで明確化した目的です。以前、大学教員の道に足を踏み入れる時期に漠然と思ったことを、再度、思い出してそれを実現しようと動くことを決意しました。
大学教員のキャリアパスは、途中から大分遅れた形で足を踏み入れた私にとっては、とてつもなくハードルが高いものでしたが、そのハードルを越えることが出来たので、次なる目標を考えた時に、大学の新設を目標にすることにしました。
何もない徒手空拳の形で行いますので、工程を順番に描いて実現できるような代物ではなく、全方位的に可能性が見いだせる方向に踏み出してみて、賛同してくれる企業や人を探していくような話だと思います。
学生の頑張る姿に教育の可能性を再確認できた
ゼミの学生の皆さんは、基本的には、自分の人生を良くしたいという前向きな気持ちでいる人ばかりなのですが、その中でも、自分の限界を当たり前のように超えていく人もいます。その姿を見ていると、社会の現場だけではなく、教育の現場の中でも、大きな可能性があり、学生の皆さんを伸ばしていく環境整備と指導により、いくらでの人生を変えることが出来るということを実感しています。
現在の所属先の偏差値レベルは、低い方に属するものですので、現実の就職活動は、何か明確な特徴を出して行ける人でなければ、なかなか良い会社へ就職することができません。
そういった中で、本年度は、今までよりも更に1ランク上の階層の会社に内定を貰う学生も出てきて、中には、世界レベルのグル―バル企業の選考へ進み、他の学生とは明確に区別されて特別待遇の選考を受けている学生も出てきております。(このブログは、半年前に書いている記事なので、今頃は、内定が出ているとは思います!)
昨年度までの就職実績でも、学内では突出しており、これ以上難しいのではないかと思っておりましたが、固定観念を意識的に捨てて指導してみると、私の手が震える程驚く実績を上げる学生も出てきております。
現在の所属先に入学してくる学生は、自分の人生を何処か諦めている人も多く、自分の可能性を最初から放棄しているように見える人もいますが、やってみればそうではないということが、年々、分かってきております。
大学教育の場で、学生の持つ可能性を最大限引き出して、自分の人生にチャレンジしていき目標を達成することが出来る学生を輩出していくことが、なによりも大切なことだと思います。
大学での研究が、その1つの可能性であると思いますが、研究以外に学生が可能性を見出せるようにしていくことも、教育大学では必要なことではないかと思います。
今の日本で必要なのは、固定観念を出来るだけなくして、ハイスピードでトライ&エラーを積み重ねていくことで、その中から大きく育つ可能性のある芽を見つけて、それを大きく育てることです。
その考え方を教育の場にも持ち込んで、大きなビジョンを描いて実行できる人を育成していくことが必要であると思います。小さな範囲の中で完結する思考ではなく、最初から大きなビジョンを描いてそれに向かって行動していくタイプの人材です。