実現可能な目標はやる気が出にくい
不思議なもので、実現可能と思える目標程、やる気が起きないと思います。それは何故かというと、おそらくは、既に実現された時のイメージが明確にあり、そのことによって、潜在意識の中では、実行されたものとして扱われるために、単なる作業と錯覚してしまうからだと思います。ルーティーンワークを重ねれば重ねる程、モティベーションが失われることと同じようなものだと思います。
その為、到底実現できないと思える目標を掲げた時には、現在の自分の能・実力と比較するととてつもない大きな差があるということを直感的に感じ取り、その差を埋める必要があるために、莫大なエネルギーが出てくるのだと思います。
その為、長期的には、実現可能な目標ではなく、実現不可能と思える目標を設定すると、人生が大きく変わっていくと思います。ただ、それには、常日頃から、現時点の自分では出来ないことを、小さくでてもよいので、チャレンジしていくことを習慣化させる必要がると思います。
実現不可能と思えることを具体的な目標と設定することは心理的に難しいことであるので、いつもその姿勢をとっておく必要があります。ある意味、自分の器を広げていく作業ですが、これを地道に実施していくことで、自分の器が広がってきて、実現不可能な遠い目標を自分の目標として設定することが出来るようになります。
この地道な作業を続けることをしないと、せっかく大きな目標を思い描いたとしても、すぐに自分にはできないと諦めて止めてしまうことになってしまいます。ここを理解しないと、性急な結果を望み、長期的に実現する目標が設定できずに、近視眼的な目標の設定・行動に終始するようになっていまいます。
これは、若い世代の思考・行動の特徴でもありますが、そこから脱却していくことが、自分の人生を変えて、そして、自分の周りの人の人生を変え、その結果、組織や社会を変えていくことになります。
小手先の発想ではなく、大きな目標に向かって、考えて行動していくことにより、ぶれない自分となっていき、そのことにより、自分の考え以外の考えを受け入れられるようになっていくと思います。
如何に大きな目標を自分の目標と出来るかが、人生の大きな分かれ目になっていくのだと思います。