大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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すべては行動に集約される

理性と感情の共存による行動

 

自分の掲げるビジョンは、自分の経験を発火点として、理想的と思える状態を描いたものです。しかしながら、それを実現しようとまでの道のりには、多くの障害と呼ばれる課題が沢山出てきて、それを一つ一つ解決していく非常に地味な作業が必要です。その膨大な作業を実施するためのエネルギー源にあたるのが、それを実現したいと思う強い感情です。

 

感情を表現したりすることも場面によっては必要ですが、それはあくまで手段であり、目的ではありません。感情をエネルギー源として、理性的な行動をどれだけ積み上げることができるかどうかが、重要なのです。

 

私が、人を見ている時には、行動そのもののと、行動している時に出てくる不用意な感情や言葉です。例えば、プレゼンテーションの場で表現される感情や言葉などは、計算によって生み出されたものなので、殆ど重要視しておりません。その裏側にある計算が逆に見えてしまうような気がするので、そういうもので、何かしらの判断をすることはありません。

 

本当に人が強く思うことは、きれいな言葉で装飾をしながら表現するというようなことはなく、すぐに実行するはずです。そこに、私は、人の強い想いを感じ、信頼感を抱きます。上辺の言葉など不要です。多分、多くの人とは異なる考え方だと思いますが、私はそう思います。

 

まずは一人で始める

 

何事もそうですが、一人で始めることが出来ない場合には、それは、単に打算のようなもので、メリットやデメリットを考えた上での「普通の仕事」です。もちろん、生きていくための仕事を否定することはないのですが、長い時間かけてでも必ず実現したいことではないと思います。

 

自然と一人で始めてしまうことの中に、その人ならではの経験の中からつかみ取った価値の原石があり、その原石を元にしたビジョンが見えてきて、必然的に実現のプロセスを歩き出すというようなものだと理解でしています。

 

何か現状の不満から出てくる変化への渇望ということではなく、その人がすべき天命のようなものがあるのだと思います。

 

もちろん、私自身もそういう時期がありましたので気持ちは良く分かりますが、焦りから早急な行動を起こしたくなるのだと思います。その早急な行動を起こす中で、自分の心にフィットするかどうか確かめて、その行動にストレスを感じずに進めて行けるようだと、それが本当に自分がやっていきたいことである可能性が高いです。

 

膨大な無駄打ちのような行動を一人で沢山起こしていき、その過程で自分の心を丁寧に確認して、自分の進むべき方向性を明確にしていくことが大切だと思います。机上の理論も重要ですが、現場の中での実践経験の中でつかみ取ることが出来たものが本当に大切な価値なのだと思います。

 

熱量というのは、そのような行為を長期間にわたって継続できるもととなる「心の奥底から静かにいつまででも湧き上がってくる感情の総量」であり、それは人にアピールするようなものではなく、行動として表れてくるものだと思います。

 

結局、行動が全てなのではないかと個人的には思っています。その行動を結果に結び付けていくために理論という道具を使いこなしていくのかなと思います。