大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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卒業生とお話して思ったこと

キャリア発達段階の応じた迷いはよく当てはまる

 

久しぶりに訪ねてきた卒業生と色々な事をお話しましたが、やはり、社会に出ると色々なことがあるのだなと改めて思いました。特に、いつも悩みの種となるのは、人間関係にまつわる事柄で、それは永遠の課題なのかなということです。

 

訪ねてきた卒業生は、もうすぐ、社会人5年目ということで、時が流れる速さを痛感しましたが、話を掘り下げて聞いていくと、概ね順調な様子でした。もちろん、個別に色々な経験をしたようですが、総合的には、大分恵まれた環境で仕事をしているようです。

 

しかしながら、順調で恵まれた環境であるが故にゆとりがあり、色々考える余裕からくる悩みのようなものがあるようでした。私自身の人生を振りかえってみると、そういう時期もあったように思います。

 

その卒業生は、今、一つ上のステージに移行するべきタイミングが来ていると思いましたので、小さな仕事で良いので自分で企画して提案・実行するということを勧めました。今までは、基本的には与えられた仕事の中で、自分で試行錯誤しながら進めるという仕事をしていたようですので、会社の中の様子が分かり、人間関係も問題ない状況のようでしたので、一歩踏み出してみる時期かなと思いました。

 

仕事の中で成長を求め自分主導で歩くことを勧める

 

マズローの欲求5段階説の第3段階の社会的欲求の段階に差し掛かると、仲間や組織に王権するという段階になってきますので、小さくてもいいので、自分で考えたことを実行し、貢献していくことを経験していくとよいです。

 

第1・2段階の部分を何とか超えてくると、社会の中で自分も生きてゆけるという安心感が生まれて、必死だった自分から少し解放された気持ちになり、少し将来的なことを考えることができるので、色々と悩みのようなものが出てくるのだと思います。

 

それが、例えば、転職を考えたりするようになるのだと思います。しかしながら、職場環境もよく、まだまだ学ぶ必要も沢山あるので、その職場の中で、次のステージへ移行することができるように目標設定することが必要と判断しました。

 

働くということは、お金を得るだけではない、色々なものを得ることが出来ることを学ぶことが必要な段階だと思います。人間が人間として人間らしく生きていくには、社会と繋がった状態で、自分なりの価値を提供できるようになることが大切であると思います。

 

会社組織の中でそれを実現することは、簡単なことではありませんが、いわゆる仕事の出来る人たちは、自分なりに何かの価値を見出して働いているが故に、厳しい現実の中で成果を出し続けて、輝いているのだと思います。

 

 

その卒業生は、素直な人柄が長所ですので、それを忘れないようにと伝えながら、色々なアドバイスをしました。今後、彼女がどのようになっていくのか楽しみです。幸い上司の方が素晴らしい方のようでしたので、当面は、順調に成長しけるだろうという安心感と共に、またお会いする日を楽しみにしております。