大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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現状維持思考を脱却することが殆どすべてかもしれない

現状維持思考は日本人に根深く刻まれた思考・行動様式

 

日本は、農耕民族的な生き方を長らくしてきましたので、遺伝子レベルで、そのような思考・行動形態を行っている可能性が高いと思われます。その為、現状維持・小さな改善を繰り返すという行動を無意識的に取りがちです。そこを脱却するのは、最初は、非常に大きな苦痛を伴いますので、理性の力を借りて行う必要があります。

 

しかしながら、言葉では簡単に言えますが、実行するのは、なかなか大変なことです。自分自身をコントロールすることが難しいのに、他人をコントロールするのは、更に難易度が高いことです。自分自身に関しては、苦痛と感じることを、理性の力を借りて行うことができれば、いずれ現状から脱却していける必要があります。他人の場合でも、そういうことが出来る人であれば、誘導することで、変えていくこともある程度はできると思います。しかしながら、感情的反応を主体して行動する人に関しては、難しいです。表層的な所で感情的反応が起きるので、そこから深堀しながら誘導することが難しいからです。

 

自分では現状維持思考でないと思っても油断するとすぐ現状維持になる

 

現状維持の人が多い日本では、油断すると、自分も知らず知らずにすぐそういう思考形態になってしまい、それが長期間になると習慣化されていってしまいます。そうすると、そこから脱することも難しくなっていきます。

 

常に現状を疑い、批判的な視点を持っておくことで、それを回避していく必要があります。見かけ倒しのポジティブ思考ではなく、自分に対する批判的視点から始める苦痛を伴う思考から始めて、妥協せずに変革させていく思考・行動様式を常にとることが、本当の意味でもポジティブ思考なのです。

 

このような思考形態は、キャリアの初期には取りづらい思考なのかもしれません。色々な経験を積み、自信をある程度持てるようになってはじめて出来ることなのかもしれません。自分の基盤をある程度確立し、そこを踏み台として、大きな飛躍・変革を実現していく必要があります。人生の中で、何度、このような大きな変化ができるか分わりませんが、年齢に関わらず、常に、その意識は持ち続けたいものです。

 

真の意味で楽しい人生を送ることができると思います。