大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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社会人になりたての数年間は大きな転機なので踏ん張り所です

最初の頃は仕事で働くために生きている感じになりやすい

           

私もそうでしたが、学生時代の頃は、まだまだ先は長いと思っているので、どのように生きていきたいかを真剣に考える人はあまりいないと思います。また、自分で生活費を稼いいで生きている訳ではないので、本当の意味での大変さをまだ分かっておらず、切迫感を感じることはありません。

 

そのような感じで就活に入っていく人が多く、何の仕事をしたいのか分からずに就職していく人が大変多いです。これは、教育の問題もありますし、お金は汚いものという価値観を持っている人が多いことの裏返しのような気もします。

 

資産家で働く必要がない人の場合は、無償でのボランティアを生きがいにしていくことが出来ると思いますが、私を含む普通の人々は、仕事をしてお金を稼いで生活をする必要がありますので、仕事をしていく中で、やりがいを見つけて、徐々に社会貢献的な内容を含む仕事出来るような形になっていきます。

 

平均給与が400万円台という現状を考慮すると、生活に余裕がない人が圧倒的に多いです。この年収での仕事は、働く時間も自分で選択することも出来ずに、どれだけ働いても楽にならずという感じですし、やりがいを見出しにくい働き方になっていく要素が強いために、働くために生きているという感じになりやすいと思います。

 

社会人になると生きる大変さを痛感する

 

学生時代のモラトリアム的な期間を過ぎて社会人になると、自分で働いて生活費を稼ぎ、生きていくことになります。この段階で、生きていくのにどれくらいのお金が必要で、それを稼ぐには、どのような仕事をどれくらいする必要があるのかということをはじめて知ります。

 

私自身が働き始めた頃に思ったのは、「こんなに大変な仕事を、あと何十年も出来るのか?」ということです。今思えば、自分の能力が全然仕事に追いついていないので余計に大変と感じていたと分かりますが、その当時は、そのような理解に至らずに、「社会に出て働くことは、こんなにも大変なことだったのか!」と思いました。

 

私の場合は、何の知識もなくIT系のシステムエンジニアになったので、より強く感じたのだと思いますが、永遠とも思える下積み生活が、30代の中旬頃まで続きました。もちろん、やりがいを感じることもありましたが、それ以上に感じたのは、このまま一生下積み生活を送るのかという恐怖感にも似た感情です。

 

人によっては、もう少し早く下積み生活から脱出できる場合もありますが、私の場合は、途中で大きなキャリアチェンジを図りましたので、少し長く期間が必要になったという印象です。

 

仕事が出来るようになり生きる力がついてくると人生がまた楽しくなる

 

下積み生活から脱することが出来るようになると、仕事の成果を出せる能力が身についてきているので、急速に成果が出せるようになります。この頃は、まだ、担当者ベースの仕事なので、自分で動いて成果を出していく必要がある時期です。

 

成果が出せるようになると、人生に手ごたえが出てきますので、自信が少しずつ生まれてきます。そうなると、どんな仕事でも何とか生きていくことが出来ると思えるようになってきますので、視界が大分開けてくるような感じになります。

 

こうなってくると、仕事が生活するためのものから、違う意味を持ったものに段々と変わっていくような感じになってきます。やりがいや充実感を求めたりして、自己実現を図る方向に向かったり、あるいは、組織で働くことで得られる力を利用して、仕事の中で社会貢献的な意味を見出すようなこともするようになったりします。

 

人によって、どのような方向に行くのか分かりませんが、次のステージに入っていくことになります。

 

私自身は、仕事をする中で、自分の能力の向上だけではなく、仕事によって社会を変えていくことが出来る可能性を見出せるようになってきましたので、個人レベルではなく、より多くの人の力をお借りしながら、規模の大きな社会貢献をしていきたいと考えるようになってきました。

 

社会貢献活動を組織的活動として成立させることで、その活動の裾野が広がり、より沢山の貢献をより多くの人に対して行えるようになると思っています。そして、それが最終的に、自分自身が楽しい人生を送ることが出来るようになるのだと思っています。

 

世の中には、色々な立場で頑張っている人がいると思いますが、それぞれの立場の中でベストを尽くし、自らをステップアップさせながら、社会に貢献できるようになって頂きたいと思います。ビジネスの世界においても、社会に貢献する気持ちが、長期的な成功をもたらすのだと思います。