イノベーションを目的とするのはよくない
最近、日本でもイノベーションを追求しようとする風潮が出てきておりますが、イノベーションを目的とする限り、大きな成果を生むことはないかもしれません。現状から逸脱した、常識では考えられない目的を達成しようとする過程で、イノベーションが生まれるからです。
達成不可能と思える目的を達成しようと本気で思えた時には、非常に大きなエネルギーが生まれ、小手先ではない本気の行動をするようになります。これが重要な点です。イノベーション自体を目的とする時には、おそらく小手先の考え方になり、その結果、大きなエネルギーが生まれず、達成できそうなことばかり考えるようになり、小さなことをイノベーションというようになります。
従って、イノベーションということに囚われることなく、大きな目的を設定することが何よりも大切なことになります。
失敗を課題と捉える習慣を
大きな目的を掲げた後は、着実なプロセスで行動していきましょう。その過程で重要なのは、目の前の失敗を課題と捉えて、次なるチャレンジに結び付けていく思考です。これが出来るようになると、くよくよする思考がなくなりますので、必然的に成果が出始めます。次なるチャレンジを追い求め、同時並列的にチャレンジを立て続けに行うことができますので、成果が出なかったことが、ますます気にならなくなり、活動力が向上しきいきます。
口で色々と言うよりも、成果を出し続けていく方が精神衛生上も非常によく、成果が成果を呼び続けるスパイラルの中で生きていく方がよいと思います。
世の中には、このように生きることができる人の方が少数派だと思います。少数派の生き方をすると、自分だけの道を歩き始めるので、少し怖い気持も出てきたりしますが、勇気をもって独自の道を歩いていくことが出来れば、道は開かれていきます。
このあたりは、私の学生指導の根本でもありますので、常に言い続けていることですし、それが私自身のマインドの中に強烈に刷り込まれることでもあります。