大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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オリジナリティよりも相手の期待に応えることを重視する方がよい

ある程度のキャリアを積むと陥りがちな落とし穴

 

ある一定のキャリアを積み、自分に自信を持てるようになってくると、オリジナリティ(独自性)を追求したくなる欲求が出てくることがあります。これは、必ずしも良いことであるとは限りません。その理由は、自分中心の発想になってしまう可能性があるからです。

 

仕事でもボランティア活動でも、自分が思うことを実現するのではなく、活動の成果を受け取る側の希望内容にあったこと、更に言えば、その期待を上回った内容を提供することが重要だからです。

 

しかしながら、キャリアを長く積むと意見を言ってくれる人が少なくなり、また、自分自身も同じことの繰り返しのように感じることも多く、変えていくという発想を持たなくなってきます。その結果として、自分でも気づかないうちに、自分中心の現状維持思考に浸かってしまうことがあります。

 

自分中心の現状維持思考に陥ると、思考停止の状態に陥り、自分の活動の成果を提供する相手のことも目に入らなくなってきます。これは非常に危険なことです。成果を積み上げてきて良い状態の時ほど、陥りがちな穴です。転落の第一歩です。

 

オリジナリティは、あくまで相手の希望を満たす過程で結果として生まれることがあるもので、目的とするものではないのです。

 

人生のステージを上げる時には今の安定状態をあえて捨てる必要がある

 

安定した状態にいると心地よいので、その状態を維持し続けようとします。これは、ある意味、人間の本能のようなもので、誰もがそのような状態になります。しかしながら、その安定状態に長い間浸かることが、自分の目を曇らせてしまいます。

 

そこで重要になるのは、全部でなくとも、10~20%くらいの部分でも良いので変えてみて、新たなチャレンジをしていく思考・姿勢です。このような話の時には、二者択一の発想になりがちですが、それだと精神的・肉体的にもストレスが強くなりすぎる場合があるので、そうではなくで、気楽に出来る範囲で10~20%というのは、良い数値だと思います。

 

すると盤石だった安定した状態の中に、不安定な状態ができ、それが良い緊張感を取り戻すことに繋がり、また、チャレンジすること自体がエネルギーを出す源にもなります。

 

人生のステージを上げていくには、常にチャレンジが必要です。ここでいうステージとは、会社などの組織から与えられる昇進などのものではなく、あくまで、自分の活動の結果、獲得する能力・人間力などのものです。自分のステージを上げていけば、それを必要としてくれる場所が必ずありますので、その場所を探していくことで、必ず、チャンスが巡ってくると思います。

 

その場所が、今いる場所かもしれませんし、違う場所かもしれません。大切なのは、自分の人生のステージを上げていくことで、会社などの組織の枠の中でのみ考えて、リスクを回避することだけに終始する生き方をしないということです。世の中は広いです。

 

このブログでも何度も書いていますが、AI×ビックデータ×IoT時代が到来している今現在は、昨日の価値があったことが翌日には価値のないものになってしまう可能性があるので、組織に適合するだけの視点で生きていることには大きなリスクがあります。

 

その意味でも、自分の活動の成果を受け取る相手の希望・要望を常に意識しておくことが大切になってきます。

 

結局、その相手から何かしらにリターンがきて、それが自分の喜びややりがいに繋がっていきますし、自分の道を開くことに繋がるからです。