大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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就活は大きな自己変革の機会

就活は結果だけではない

 

就活の過程で得られるものは沢山あります。もちろん、行先の会社が決まるという結果があり、それが一番重要であることは否定しません。

 

しかしながら、結果以外にも、色々と得られるものが沢山あると思います。

 

1点目は、困難な状況になってもあきらめずにチャレンジする姿勢です。現在の所属先の学生だけではなく全国的にそうなのかもしれませんが、現在の自分では難しいことをチャレンジして克服していくということを、あまり行ってこなかった学生が結構な割合で存在します。

 

これは、何もしなくてもある程度満たされた環境で生活することが出来てきた人にありがちなことです。これは親が作り出した生活環境の中で生かされてきたことが原因です。当の本人からすると、それが何となくこの先も続くのではないかと思い込んでしまうのでしょう。その結果として、何も変えなくて大丈夫だという思考になっていくのでしょう。

 

そのような人が、沢山の選考を潜り抜け、ショックを受けながらも最終的に内定を得られる経験は、人間としての成長の観点からすると大きな意味があります。自分の生々しい感情に向き合いながら、それをばねにしてチャレンジしていく経験は、何物にも代えがたい良い経験です。

 

2点目は、自分の人生の当事者意識を喚起することができるということです。私自身もそうでしたが、学生時代は、自分の人生を生きていると思っていても、どこかしら、他の人に依存する面が存在しているように思います。

 

横並びの教育であることもその一因ですが、自分の人生を自分の手で構築していくという感覚を持っている人は、ごく少数派でしょう。何かしらのマイナスを人生の早い時期から背負った人は、それをはねのけようとするので、当事者感覚を持っている人もいるでしょうが、そうでない限り、どこか他人依存の面が抜けきらずに甘えた感覚になっていると思います。

 

3点目は、当事者意識を持って道を開いていく感覚が得られると、大きな喜びや達成感を得ることができるということです。これは男性的な考え方かもしれませんが、生きている意味をそこに見出すことも出来ると思います。仕事というと、生計を立てるための糧を得ることが最優先ですが、それをある程度達成できたら、その次には何かしらの意味を仕事の中に見出したくなってきます。

 

その意味は個人毎に異なると思いますし、何でもよいとは思いますが、人間は欲張りなので、何かを達成すると次のステップへ進もうとします。その先に、社会へ貢献があると思いますが、手弁当のボランティアという単純な貢献の仕方ではなく、仕事の世界のダイナミックな仕組みを活用することで、実利的な成果を得ながら、より大規模で影響力の高い貢献の仕方をすることができると、面白い人生になっていくのではないかと、個人的には思っています。

 

手弁当によるボランティアの精神も素晴らしいですが、リスクを全く負わない範囲での活動になるので、信頼性に疑問符が出てきて、せっかく活動を行っても、影響力を持てない活動となってしまい、自己満足の世界で終わってしまう可能性が高くなってくると思います。後々に活動を引き継いでくれる人が出てくるような形にすることが出来れば、意義の深いことになります。

 

就活は、他にも色々な要素を獲得できる大きな自己変革の機会なのです!