大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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掘り下げた経験が全くない人も実は多い

頭を使っているつもりでも実は使っていない

 

私自身も以前はそうでしたが、頭を使っているつもりでも実は使っていない人は結構多いと思います。それは、日本の学校教育や社会に出て働く場面でも、それを必要としない場面が多く、考えて独自の考え方持つことのデメリットが多くあったからです。

 

但し、ここにきて、コロナショックの結果、なかなか変わらない日本人の重い腰が上がり始めたように感じます。コロナショックの初期の期間ではなかなか表面化してきませんでしたが、収束が見えてきた段階で、それが表面化し始めてきました。

 

その象徴的な所が、日本政府が「起業」を促進させる姿勢を打ち出しているということです。もちろん、全員が起業をする必要はないのですが、リスクを取りたがらない国民性の中で、起業を促進させる政策を出して来たことは、非常に大きな変化です。

 

起業でも研究でも、人がやっていない分野を探し出し、そこに新しいものを提供していく姿勢が必要ですが、それは、かなり深堀思考がないと実現はできません。深堀思考をする場合は、非常に苦しい思いをすることになりますので、表層の所で考えることを止めてしまう人が多いです。そのことに気づいていない人が多いです。

 

私自身は、博士課程に進んで研究を始めた時に、システムエンジニアの仕事の中で頭を使っていたつもりでしたが、そうではないことに気が付きました。それは、指導教員の先生からの指摘事項を沢山受けて試行錯誤している時の話です。

 

それからは、頭の中が痛くなるような感覚がずっと続きながら、研究のアイデアを考え得続けました。あまりに頭が興奮しすぎて明け方まで眠くならない程でした。そこで、深堀して頭を使う能力が身につき、その後の人生が大きく変わっていきました。

 

特に、新卒の段階から大企業に適応して、上手く行った人ほどその傾向があると思います。深堀して考えるタイプの人は、企業規模が大きくなればなるほど、生きづらく感じてしまうと思われるからです。

 

そこから脱却するには、非常に大変なことなので、必ずしも無理して起業などを考える必要もないと思います。キャリアを活かして。それを発展させる方向で考えた方がよいと思います。もし、起業するなら、会社の肩書を使わないで副業経験を積むなどして、一定のトレーニングをしてからの方がよいと思います。人生100年時代なので、健康であれば、まだまだ、先のチャンスはあると思いますので。。