大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

就活ではトヨタ系企業をはじめとする一流企業への就職、転職ではサードドアを開けて新しいキャリアを開くことを目指して頂くサイトです。

変化の乏しいプラトー状態を打破する方法

非日常の経験を体験する

 

人生の中で、勉強・仕事・プライベートに停滞感を感じる、つまり、プラトーの状態に陥ることがあると思います。これは、ある意味安定感のある幸せな状態でもあると言えるかもしれません。いつも変化の中にいる人生だと、それが充実感や楽しさを感じていても疲れてしまう可能性もあるでしょう。ですので、それが悪いことだとは思いません。

 

しかしながら、それが2年・3年と長期化する場合は、そのまま人生が流されてしまっていく可能性があるので、非常にもったいないことだと思います。自分の中から新しく考えたり行動したりする意欲が失われている状態が長期間続いているからです。

 

そのようなプラトーの状態を打破するには、新しい未知の体験をすることが一つのきっかけになることがあります。それには、直接役にたちそうのない体験も含みます。例えば、初めて海外に行ったことで、世界の広さを知り、日本の中の小さなコミュニティーの中での出来事に心を奪われていることにあらためて気づいたというようなこともあるでしょう。

 

私自身の経験では、初めての海外経験が、大学院に入学した後の国際会議での発表であり、旅行代理店経由のツアーではなく、自分で色々な手配をして参加した経験があります。初めての経験が10日間で2か所での発表であり、帰って来られるかどうか不安に思いながらなんとか発表を終えてきたという経験があります。

 

行き返りの飛行機の中で、小さな地上の景色や外国のあくせくしない人々の生活の風景見たこと、拙い英語で発表したこと、あるいは、緊張しながらタクシーに乗ったこと、筆談を交えて現地の人とコミュニケーションを取ったことなど、直接は役に立つ経験ではないですが、大きな刺激になって、その後の研究活動に邁進できた経験もあります。一段、人生のステージが上がったように感じて、物事への取り組み方が変わったように思います。

 

単なる海外旅行であったとしても、初めての海外経験であったなら、似たようなことを感じることでしょう。

 

 

非日常の経験として大学院を活用する手もある

 

大学院というと、自分の専門分野の勉強を深堀して専門性を高めるために通うと考えられがちですが、必ずしもそうとは限りません。趣味の一環として通うこともあるでしょうし、直接の専門分野ではないかもしれませんが、自分の専門分野と掛け合わせることで、新しい境地に到達しようとして通うというような場合もあるでしょう。

 

例えば、IT領域の専門家がビジネス領域の大学院に通い、ビジネス領域の専門知識を学び、教授陣や同じ学生との交流やディスカッションを通じた能力開発や人脈の形成を活かして、新しい企画や事業を立ち上げるということなどです。

 

大学院というと専門知識の深堀を行う場所というイメージもあるかもしれませんが、人脈を形成し、コラボレーションにより、新しいものを生み出すことに繋がる場という考え方もあると思います。

 

大学院へ通う場合、時間とお金を投資することになるので慎重に検討する必要があると思いますが、多くのメリットが得られるという確信を持てるならば、一定期間通うことも大きな転機となると思います。短期間での集中的なトレーニングですので大変ではありますが、自分自身の変化率が非常に大きくなるので、劇的な人生の変化がもたらされる可能性があります。