人に話す時には依存にならないことが大切
人と話すことは、人間が人間である限り、大切なことです。しかしながら、話すことが人への依存にならないように気を付けておく必要があります。人に話すことで、自分の考えや気持ちが整理できたり、楽しかったりするのはよいと思いますが、考えることや判断を任せることは、その人への依存となる場合があるので、注意が必要だと思います。
自分の考えや気持ちをある程度明確にした上で人に話し、その人からの反応を元に、自分で最終的に考えて決めるということが必要です。そうしないと、いつまでたっても、自分で決めることが出来ない人になってしまいます。
これまでの学校教育、そして、その後の社会人生活の中で、ともすると、自分で決めることをせずに生きていくことも可能ではあるので、気づかないと決められない人になってしまいます。そして、自分が決められない人であることすら、自覚出来ない場合も多々あります。
そういった人になってしまうと、リスクがあることには一切手を出さないで、自分が分かっている範囲内でもしか行動しなくなるために、尻すぼみの苦しい人生を送ってしまう可能性が高くなってしまいます。
それには話さないことも大切
自分がどういう人か分からない場合は、他の人への相談など話すことを一切止めて、自分だけで行動してみるとよいでしょう。その時に、自分が決めることが出来る人かどうか分かると思います。
自分が決められない人である場合には、極端に行動量・行動範囲が狭くなると思います。それまで人から聞いたことに乗っかって、あたかも自分の考えであるかのように錯覚して行動してきた人は、そうなると思います。つまり、深堀して考えて、最後には割り切って判断するということが習慣になっていないということです。
割り切って判断するためには、深堀して考える思考能力が必要であり、物事によりどの程度深堀する必要があるか変わります。必要に応じた深堀り思考を行った後に、感情の整理と共に、割り切った判断が出来るようになります。
何事も完全な判断などあり得ないので、使える時間や労力、お金などの制約条件の範囲で、最適と自分が考える判断を下すということなので、正解を探して判断するということではないのです。
私自身は、社会人になって10年程経った後に入学した大学院の博士課程での研究に取り組んだ際に、自分が今まで如何に自分で考えずに決めてこなかったかを痛感しました。それまでは、自分では、考えて決めてきたと思い込んでおり、出来ていないことに全く気付かなかったです。
深堀思考は、非常に苦しいので逃げてしまう人が多いですが、自分が本当にやりたいと思っていることなら、その苦しさに負けずに、楽しさを感じるようになるまで頑張ることが出来ると思います。
なお、注意点は、深堀思考は、沢山情報を収集するということではないので、お間違えのないように。情報を取集するだけでは、新しいアイデアは出ないですし、決断は出来ないです。小さな範囲の判断は出来るとは思いますが。。。