大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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忙しさをコントロールする方法

忙しさは自分で作りだしている

 

世の中にあふれている時間術に関する書籍を読んで、時間を効率的に使うことは、確かに大切なことです。それにより、時間効率を2~3倍くらいにすることは可能だと思います。全く何も考えていない場合は、是非やることをお勧めします。

 

しかしながら、それよりももっと重要なのは、何をするかを決定することと、それを実行・達成するプロセスを検証して、最大の効果をもたらすことにつながる方法を選択・実行しているかを考えて実行することです。ここが一番重要なことです。

 

もちろん、自分に決定権のある場合の話ですが、決定権がなくても、その方法を提案することはできるので、そこまでは誰にでも出来ることです。

 

その中でも特に一番重要なのは、「やらないこと」つまり、「捨てることを」を決めることです。これが一番難しいです。特に、意欲的に活動している人ほど、何でもかんでもやってしまうことになります。一人の人間が、平均的な人の10倍の生産性を上げることは、さすがにできないので、大きな成果に繋がること、あるいは、その発火点になるようなことを優先して行っていく方がよいでしょう。

 

この考え方を採用し、かつ、実行できるかどうかで、その先の成果が大きく変わってきます。実際にやろうとすると、やらない選択をする行為は、非常に難しいことが分かると思います。特に、指導的立場に立つと、それを痛感することでしょう。

 

やらないことを選択するのは、最終的に勇気が必要です

 

やらないことを選択して、一時的にせよ、止めることは、非常に勇気のいることです。気づいたことを全部やるというのは、誰でもできる簡単な選択であるということを理解する必要があります。但し、注意が必要なのは、現状維持で、新しいことはすべてやらないという選択の仕方は、当然ですが、一番やってはならないことです。日本の失われた30年の本質的な原因の一つに、これがあると思います。

 

その為、今までやっていたけれども、環境の変化により不要になっていることを常に意識して止めていくことが最重要です。これが実は一番重要なことだと思います。これができて初めて新しいことを行えるキャパシティが生まれるのです。

 

忙しさをコントロールするために最も必要なことは、やめることの勇気です!拍子抜けしたかもしれませんが、これが本質なのだと私は考えています。

 

これが出来るようになると、新しい事柄に対する対処や、自分で新しく行うことを考える余地が生まれますので、次のステップが常に生まれていく状況を作り出すことができると思います。