大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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就活セミナーを担当して思ったこと

 

セミナーを受講した後の行動が重要

 

今年度から学内の就活セミナーを担当しておりますが、このようなセミナーを受講して、その後にどのような行動を取るかが一番重要なことです。どのようなセミナーも、受講した時に聞いた話の中で、よいと思ったことは沢山でてくると思います。

 

セミナーを担当する講師の方々は、それまでに蓄積した物事のエッセンスを説明しているので、当然と言えば当然だと思います。何も話すに値しないことがなければ、セミナーを担当することはないと思います。

 

そこで差がついてくるのは、よいと思ったことを後で実行に移すかどうかです。ここが非常に大きな点です。

 

色々な書籍を読んで良く言われるのが、「話を聞いてから24時間以内に実行しなければ、その事柄は実行することはない」ということです。これは確率の話だと思いますが、確かに、聞いた瞬間が一番モティベーションの高い状態だと思いますので、そのモティベーションが一番高く維持されている直近の24時間で実行されなければ、その後に実行される確率は低くなると思います。

 

 

実行のファーストステップとして自分のタスクリストに追加することでもOK

 

先程のお話のように、話を聞いた後にすぐに実行することが非常に重要なのは間違いありません。ただ、そうはいっても、日々のスケジュールが積み重なってきている状況の中で、本当に実行することはなかなか難しいことだと思います。

 

すぐに実行できないと駄目だと思い込むと、結局実行できなくなってしまうようになってしまうかもしれませんので、一工夫するとよいと思います。

 

その一つが、自分実行すべき項目をメモしたタスクリストに追加して、日程が決まるような種類のものの場合は、暫定的でも良いので日程を決める所までを実施しておくと良いです。これにより、そのこと自体を忘れてしまうということを防止することが出来ます。

 

忘れてしまう場合は、「モティベーションがそれ程高くないので、もともと価値のないことだ」という考え方もできますが、実際に少し実行してみた段階にならないと分からないことも沢山あるので、なるべく実行した方がよいと個人的には思います。その為、すぐにスケジュールに登録することは、可能性を広げるにはよい方法だと思います。

 

来年度の就活は厳しいのか?

 

来年度の就活は厳しいと言われていますが、これは本当にそうでしょうか?今年度の就活は、就職未来研究所というところが出している資料によると、本年度の10月1日時点の内定率は、88.7%となり、前年度と比べると、マイナス4.4%ということでした。

 

6月1日時点では、前年度のマイナス13.4%という状況でしたので、大分、持ち直してきた状況です。前年度までが、非常によい就職環境でしたので、そこからマイナス4%程度だと、実はそれほど悪い状況ではないと個人的には思っています。統計資料をもとに客観的な評価をすることで、状況が正確に見えてきます。

 

コロナの状況が今後どのように推移するかによると思いますが、再度、緊急事態宣言が出されて経済がストップすると、2回目なので、企業の考え方も変わり、大幅に新卒学生の採用が絞られる可能性があります。

 

また、今後、余力があると思われていた大手企業の倒産が相次いで発生するような状況になれば、人々のマインドが委縮してしまいますので、採用が大幅に減る可能性もあります。

 

今後のコロナ感染の推移を見ていく必要はあると思います。