大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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勇気と理性の力で成果を求めるプロセス

感情を受け流す必要性

 

日本の場合、マスコミ等からの情報で何かの方向性が出た場合、それに感情を揺さぶられて、一斉に、そのような方向に動いてしまうという国民性があります。これは、まだ、未成熟な国民性を表している事実だと思います。

 

その為、アクションを起こせない人に対して、「自信を持て!」という趣旨の言葉を投げ返る場面が多々あります。自信というのは、ある意味、主観的に思う心の状態を指しているので、微妙な話になってきます。

 

それで自信を持ってアクションしていける人はよいのですが、そうでない人にとっては、アクションを起こせない自分を責め、よりマイナスな自己イメージを抱かせるきっかけになります。その為、個人的には、殆ど「自信」という言葉を使うことを避けています。

 

感情とは、人間が本来持っている自然なものなので、それを否定するつもりはありません。しかしながら、私は、感情よりも、理性による強い意志、を大切にしたいと考えています。

 

 

強い意志を持つことの重要性

 

意思という言葉を聞くと、感情と理性が混ざり合ったほど良い心の状態を表していると感じます。従いまして、私は、この言葉を好んで使うことが多いです。感情に流されずに、感情をコントロールしながらも、アクションを起こしていける理想的な状態を作り出すことが出来るように思います。

 

その意思を強くしていくには、考えていることを具体的に掘り下げていくことが何よりも重要となってきます。視点を移動させて、様々な角度から見ることの重要性も理解していますが、それは、手軽に誰でも出来るので、実は、あまり差別化にはつながりません。自分が、その段階で考えている表層的な状態の事柄は、他にも考えている人が沢山います。その表層的な事柄の中で、可能性を見出して、沢山の時間や労力を費やしていき、堀下げることが重要です。この作業は、とても苦しく、かつ、成果が上がるかどうかも分からないので、多くの人は敬遠しがちです。このプロセスは、このような作業リスクを負って行うので、強い熱意や強い動機がないと、途中であきらめてしまうことになります。

 

このプロセスを、勇気をもって理性の力で実行できるかどうか、そして、成果が出るまでやり切ることができるか、その為に、自分が描いた方向性が正しいと確信できるかどうか、それが問われてくると思います。

 

確信を持てる状態になるには、机上の理論やアイデアと実践の中での経験や情報収集を通じて、自分が描いた仮説をより具体的に考える必要があります。どちらが欠けても、おそらく不十分な内容になっていると思われます。