大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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徒手空拳で物事をすすめることの注意点

現状維持圧力への対処法

 

新規にそれまでと違うことを始めようとすると、その推進方向とは逆方向の圧力がかかってきます。現状を維持したい人たちからの圧力です。その人たちが意識しているかどうかは分からないことが多いですが、「それは上手く行かない。」というようなことを、ご丁寧に色々と説明をしてくれます。個人的には、試験的に出来る所まで進めていって、その過程で発生する課題をクリアできなければ、そこで一旦ストップするしかないので、人間の側で、「上手くいく・上手く行かない」を考えたり・議論したりしなければよいと思っています。

 

しかし、他人をコントロールすることはできないので、現実的に、そのように圧力がかかった時には、最低限の対応をした後に、その場をそっと離れた方がよいと思います。そして、そのことについて、深く考えずに、出来れば忘れてしまった方がよいです。

 

やりがちなことは、「何故、そのようなことを言うのか?」などと考えたり、他の人に話したりするようなことは、言われた内容を自分の潜在意識に刷り込むことになってしまいますので、それは、自分自身のためにやめた方がよいということです。

 

これ以外の方法はありません。

 

具体論に染まりすぎるのも推進力を奪うことになる

 

新しい試みをする場合、「それは本当にできるのか?」、「問題点が沢山あると思います。」というような現実的な指摘をしてくれる人も沢山します。おそらく親切心で言ってくれているのでしょうか、そのような人は、自分自身で何の保証もない形で一から始めた経験がない可能性が高く、不安感を元にした発言に終始する場合が多いです。

 

その為、このような発言は、その趣旨をリストアップしておき、当面は忘れておいた方がよいと思われる場合が非常に多いと思います。もちろん、現時点で考慮する必要があると思えば、ありがたく考慮していきます。特に、本質的な観点での指摘は、初期の段階では、重要視した方がよく、枝葉の話は、実現プロセスの中で活用できるものが多いです。

 

このような不安感からくる発言は悲観論の場合が多いので、それにとらわれていると自分の気持ちも落ち込んできます。その結果、推進力が奪われていくので、あまり気にしない方がよいと思います。

 

未知のことをするには、保証ができないので、ある程度のリスクヘッジは必要なものの、スモールスタート+アジャイル思考で進めていくしか、方法がありません。

 

大規模な組織になると、未知のことに対しても、「保証せよ」という考え方になりやすいので、それが大企業病の本質的な原因の一つかと思います。

 

未知の道へ行く場合は、戻り道・回り道を覚悟して、どんどんと進めていった方がよいのです。