大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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日本に軸足を置いて海外と仕事が出来る日本人の養成

このままでは日本の国は滅びる

 

日本は、あらゆる面で衰退の一途である。これは、誰しもが感じることである。しかしながら、一向に変化する気配はない。あらゆる所に原因があると思いますが、本質的には、国境が海に面しており、今すぐ他国から侵略されないという安心感が根底にある点があります。

 

例えば、シンガポールのように小さな国は、他国から侵略された場合には、あっという間に侵略されてしまいますので、そうならないように、自国の価値を高めて、世界中の国からの注目を集めていくことに全精力を傾けていると思われます。注目を集めれば、そう簡単に侵略されることもないという発想でしょう。つまり、危機感の持ち方が日本とは比較にならないのです。

 

日本は、「ゆでガエル状態」にあり、既に手遅れなのかもしれませんが、祖国がなくなるという事態は避けたいと思いますので、その中で最大限出来ることは、日本人として海外で仕事が出来る人材を沢山輩出する教育を行うことです。日本の場合、資源がない国なので、人の価値を高めるしか、生きていくことは出来ません。

 

教育機関の構想

 

現状の教育機関は、失われた30年と同じように、以前の価値観のもとのまま運営されている場合が非常に多いです。18歳人口が減少していく中で、生き残りを懸けて変わろうとしている大学もあると思いますが、変わろうとしているつもりでも、海外の国の変化スピードを認識せずに、改善の範疇での変化が多いように見受けられます。

 

日本国内の現在の価値基準の中で価値ある大学という評価を得て、入学者を獲得できるようにする一方で、出口の部分では、海外で仕事も出来るような人材への質的変換が完了しているようにする必要があると、私は、考えています。大学の入学の前のイメージと、入学後に教育を受けていくに従い、価値観が転換されていくような大学が必要となってきます。

 

日本人は内弁慶なので、入学前から海外志向の部分を強く出しすぎるとなかなか理解して貰えない可能性が高いと思いますし、その一方で、影響を受けやすい国民性もありますので、海外で働くことも当たりまえに思って貰えるように価値観を変えることも出来ると思います。

 

 

このような人材は、文系・理系を問わない人材であるべきです。何故なら、海外の多くの国の大学では、そのような教育になっており、それがデファクトスタンダードなので、まずは、最低限、そこに追いついて、その上で、日本人の特質を上乗せする人材育成を行うべきだと思います。