大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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50年後の世の中を想像すると視界が広がる

現時点の意識の中で突飛な発想をすることは難しい

 

 色々なアイデアを出そうとするとき、自分では、視野を広く持っているつもりでも、その時点の自分が置かれた環境の中から世の中を眺めている状態になりますので、なかなか現状から脱する発想を持つことが難しいです。

 

 そこでよく言われる長期間の先の世の中がどのようになっているのかを発想してみる方法があります。例えば、50年先というと、とてつもない長さなので、そのくらい先の世なのかがどのようになっているのかを、色々な情報を集めながら、自分でも考えてみるということをしてみました。

 

人の性質によってどのような社会を描くかは変わってくると思いますが、楽観的なシナリオに基づく理想的な社会像と、現実的シナリオに基づく悲観的な社会像を両方描いてみるとよいと思います。私自身の性質としては、後者の社会像を描く形になりましたが、楽観的な発想を取る性質の人に理想的な社会像を描いて貰って、その両方を思い浮かべると、その時点でかなり視野が広がって、それまでの自分では出てこない発想がいくつも出るようになっています。

 

次第に変わるというような感じではなく、スイッチが切り替わって、その瞬間にそういう発想が出来るようになっているという感じです。但し、少し間をおいてしまうと、また、元に戻ってしまいますので、再度、50年後の社会のイメージを再度頭の中に描いてみるということが必要になるでしょう。

 

これは、ある種のテクニックのようなもので、才能・能力といったようなものではなく、やってみると誰でもある程度は出来ることです。私自身も一度行ってみましたが、確かに、発想の水準が変わったような感じで、新しいアイデアが沢山生まれてきました。もちろん、自分では新しいアイデアだと思ってみても、既に実現されていることが多数だとは思いますが、それを知らない自分にとっては新しいアイデアを捻出していると言えるので、トレーニング効果は非常に高いものだと思います。

 

その時に実現性を考えると、今の現実の世界に引き戻されてしまうので、妄想で良いのでアイデアを沢山出してみるとよいでしょう。そして、冷静になった時に、その実現性などを検証してみて、実現する道筋が見えれば、実行してみるということになるでしょう。