大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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自由な発想を持ってトライ&エラーを繰り返すバイタリティーがあれば道が開かれる

自由な発想とは何か?

 

一言で自由な発想と言われても雲をつかむような話で、それも才能と結び付けられて、才能がある人しか自由な発想は出来ないということになりかねないと思います。

 

しかしながら、「自由な発想」は、後天的に獲得できる能力だと私は思っています。自由な発想を出来るようにするためには、発想の出し方のプロセスを考え直してみるとよいと思います。

 

自由な発想をするには、何か物事を進めるための着眼点・方針を出来るだけ多く出すということが必要だと思います。これは、努力次第で沢山だせるようになると思います。

 

例えば、会社のお客様先へ納品する情報システムの開発が遅延して、期限通りに納品出来ないという状況になった時、どのような対応の選択肢があるのかを考える必要がある場合、納品時期や納品方法によって、次のような着眼点・方針が考えられます。

 

  • 納品時期を延期して貰えるように調整する。
  • 重要な部分のシステム(例:基幹業務系システム)を先に納品し、その他のシステム(情報分析系システム)は後で納品することが可能か調整する。
  • 納品辞時期を延期せずに開発出来た所まで納品し、業務に支障のないように運用でカバーする一方、納品後も開発を継続しながら完了次第、順次機能を追加していく方向で調整する。

 

この3つのパターンで、(2)と(3)については、更に複数のパターンが発生してくると思いますので、3~10パターンくらいの範囲で、着眼点や方針が考えられると思います。

 

(1)については、納品先との交渉なので、相手側担当者との調整をしてみて、可能ならば、この方針が一番良いとは思います。しかしながら、調整不可能な場合には、(2)と(3)の方針のどちらかになりますので、細かな場合分けを行いながら、各パターンの方法を具体化していきます。

 

このような形で仕事の場面毎に様々な方法を考えることで、沢山の着眼点・方針を見つけていく能力が養われていくと思います。それが、自分以外の人から見た場合に、自由な発想が出来る人であるという風に言われることになるのだと思います。

 

自由な発想を持つと沢山の実行プランを考えることが出来るので、次々とトライしていくことができる。

 

自由な発想が出来るようになると、考え込むより、沢山湧き出てくる発想を試しに実行することに気持ちが移っていくので、次々とトライするようになってきます。沢山のアイデアを出せるようになってくると、1つのアイデアを実行に移して上手くいかなったとしても、別のアイデアがあるので、そちらを試してみればよいという感じになり、恐怖感が少なくなってくるのです。

 

この考え方は重要です。アイデアが1つしかなく、それが上手くいかなった時に次に打つ手がない状況を想像してみると、どんなにメンタルが強いと思っている人でも、心が委縮してくると思います。メンタルを強くする発想ではなく、追い込まれないという発想で、対応が出来る力を付けていくことの方が現実的で良いと思います。

 

この記事のテーマである自由な発想が出来るようになれば、アイデアが沢山出てくる状態になるので、それを要領良く、ハイスピードで実行することが出来れば、追い込まれる場面がどんどん少なくなっていき、自分の外から見られた時には、余裕があるように見えたりするので、頼りになる人として見て貰えるようになってきます。

 

結果として、自分の道も開いていくことが出来るようになってくると思います!

 

もちろん、様々な経験でメンタルを強くすることも可能ではありますが、準備不足で、追い込まれる場面が沢山ある人生と、事前準備をきちんとしてアイデアを沢山もっている状態にしておいて問題が発生した時に次々と対策を打っていける人生、どちらがよいかは明白ですよね!

 

事前準備をきちんとしておくことは、安定的に自分の道を開くことにも繋がりますが、問題発生時のリスク対策も含まれるということですね!