大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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チャレンジ人材の希少性

保証のない状況でチャレンジする人は稀な存在

 

特に日本人の場合は、保証のない状態の場合に、自分発で行動していくことが出来ないタイプの人が非常に多いです。これは、もともと日本人が農耕民族であり、先を見据えて行動するタイプが多いという理由もあると思います。

 

但し、一度、小さな規模のチャレンジをしていってみると、それに慣れることもあり、徐々に大きなチャレンジを出来るようになっていくと思います。このような形で、多くの人をチャレンジする人材に育てていくことが、今の日本にとっては非常に重要な課題だと思います。

 

これは、何も全員起業するべきだということではなく、サラリーマンの人でも同じことです。新規のサービスや事業を創出する人材が圧倒的に不足しているので、そこを何とかする必要があると思います。

 

自分発でチャレンジを開始してみると、安定した立場を保証されている人が、なかなか行動しないということが理解できてきます。これは、色々な要因が重なってそうなるということが結果として理解はできるのですが、これが現在の日本の停滞感の根本的な原因であると思います。

 

ただ、色々理由をつけてみても、行動する人はどんな立場でも行動することを止めません。教育の中でも、行動の大切さを教えていく必要があると思います。知識やスキル教育も大切ではありますが、これは、与えられた仕事を実現するという意味での仕事なので、実は受け身の範疇の仕事なのです。

 

小さな規模で良いので、自分発で企画をして、それを実現してみるということを行ってみると、如何に自分が受け身だったのかを理解・実感できると思います。自分が進めようとする方向とは逆向きの力が働き、それを何とか打開していく経験を積んで行くべきだと思います。

 

チャレンジ人材には限界を設けずにチャレンジする方向へ誘導する

 

私の指導学生の中でも、稀に、チャレンジをする人がいます。そのような人と接すると、こちらもエネルギーを貰えるのですが、そのようなタイプの人には、チャレンジを促進する方向へ誘導し、学生の立場なので、失敗しても全く問題ないということを伝えていきます。

 

チャレンジの仕方は人それぞれではありますが、その人にあった誘導の仕方を探し出し、マイナス要因に意識が向かないようにチャレンジする方向へ誘導します。学生の立場であるので、大目に見て貰えることも沢山あると思いますので、出来るだけ失敗をするように勧めます。

 

失敗するということは、その時点での自分の能力を超えることに取り組んでいる可能性が高いので、失敗した原因を追究し、再チャレンジするということの大切さを伝えていきます。

 

また、自分では失敗したと思っていても、他の人はそれほど気にしていないので、そのことを分かるのもよい経験です。

 

社会人になると、自分自身で自分を誘導して、能力を開発する方向に自分を持っていくことが出来るようになることが長期的に発展することが出来る方法なので、その点を最後にお伝えしておきたいと思います。