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信用・信頼を得るには、本質的にはアウトプットのスピードと質が重要

見出し:信用・信頼を得るには約束を守ることと相手の期待値を超えることが必要

 

信用・信頼を得ることは非常に大変なことですが、失うのは一瞬のことです。

 

信用・信頼の獲得を人間的スキルのような形で定性的な文脈で語る人もいると思いますが、本質的には、相手の期待値を超えるスピードと質で、相手の希望するものを提供することでしか得られないと思います。

 

既得権益構造の中でのみ過ごしている場合には、質の高いアウトプットを出す必要がないので、人間的スキルのみに焦点を当てておけばよい場合が多く、何となく口当たりの良いことを言っていれば事足りるので、そうなるでしょう。

 

しかしながら、世間一般の多くの方々の場合は、そうではありません。競争の中で生きていかなくてはならないので、質の高いアウトプットは必須となります。

 

どんなに丁寧で愛想よく接していても、言ったことを忘れていたり、質の低いものを提供するなどしていれば、信用・信頼は一挙に失われてしまうでしょう。そのような人は、物事の本質を見ずに周辺の本質的ではない所にフォーカスして、本質的ではない行動に終始しているのだと思います。

 

相手の期待値を超えるスピードと質で、相手の希望するものをさりげなく笑顔で提供することができれば、それだけで本来はよいはずです。そのように振舞う人を見ると、その人の「本気で人生を生きる」という意思が見て取れるように思えるので、逆に凄みが見える気がします。

 

これは、私自身がある一定のキャリアを積んで、多くの経験を積んだから気づいた視点です。若い頃は、本質的な点を見ることができなくて、枝葉の部分に目を奪われることが多く、そのせいで物事が上手くいかないことが多かったように思います。

 

 

結局はスピードが一番重要です

 

物事を複雑にしたがる人は、色々な観点で物事を複雑にして実行するスピードを遅くする方向に進んでいくことが多いように思います。私自身は、物事を進めるのに一番重要なのはスピードだと思っているので、本質をとらえながらスピーディーに進めることを最優先にします。相手も、早く結果が欲しいので、そこを重視する訳です。時間をかけて一生懸命にやっても、時間がかかって結果がでないようだと信頼はおろか、信用もされません。そのような世の中のシビアな側面を直視し、そこを乗り越える必要があるのです。

 

スピーディーに物事を進めることが出来ない人は、物事の本質が見えていない場合が多く、あまり意味のないことに拘って不要な動きをしているケースが散見されます。これは、先天的な能力の話ではなく、成果を受け取る相手側の視点にたっているかどうかという問題なのです。自分視点の発想でいる限り、本質的ではない所に終始し、甘えの構造の中でのみ温存可能な自分視点の発想から抜け出せないでいるのでしょう。

 

相手の立場に立ってみる視点への移動がプロフェッショナルとしての視点だと思いますので、そこに到達すれば、スピードが最も重要だということが分かるでしょう。最初から人間的スキルに頼って、最善でないことを最善のように見せることに終始しているようでは、プロフェッショナルとは言えないと思います。単なる努力不足を、最初からイメージで胡麻化そうとする低次元の発想です。

 

相手との関係性においても、その点をクリアした上ではじめて、接し方や話し方などの要素が入ってくると考えた方がよいです。

 

「スピードなど意味がない」という人もいるかもしれませんが、それは、既得権益構造に染まった自分本位の安易な発想なので、そのような低次元の発想ではなく、相手の立場にたってスピーディーに高いアウトプットを出すようにすることが本質的な王道としての考え方・行動様式が重要だと思います。

 

スピード以外の人間的な要素は、気を付けていれば、だれでもある程度は出来るようになると思いますので、そこでの圧倒的な差別化は難しいため、あらゆる要素が組み合わされることで実現されるスピードを指標においた考え方の方が、圧倒的な差別化を生み出す源泉になると個人的には考えています。

 

先端的なことを行う研究の世界でも、全世界で同時期に同じようなことを考えている人は自分以外にも沢山いますので、先に実現した人が勝ちです。そう考えると、結局、本質的にはスピードしか意味がないのかもしれません。それ以外のことに逃げずに、最速で物事を達成するように動きたいものですね!