大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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目に見えない所で誠実に行動できる人が信頼を集めることができる

目に見えない所での行動が何故重要なのか?

 

人の活動の中で他の人から見える部分は、ほんの僅かな部分です。そのため、アピールにたけた人は、その部分のみ頑張っている姿勢を見せて、それ以外の部分は手を抜いてしまう人もいます。

 

目に見える部分の時間は非常に短く、逆に目に見えない部分の時間は圧倒的に長いです。その為、目に見えない時間をどのように過ごしていくかが、自分が出せる成果の質・レベルを決めることになってきます。

 

他の人から信頼されるには、人に対して誠実な対応をするという気持ちがまず必要ですが、誠実に対応するための人間力を含めた自分の能力の裏付けが、その前提として必要になってきます。そのような自分の能力を開発していくには、地道な圧倒的な量の下積みとしての作業をせざるをえません。

 

この下積みとしての作業は、場合によっては非常に長期間に渡ることもあり、それを乗り越えるには、しっかりとした人間形成が欠かせません。その為、楽しいことばかりでなく、苦しい時期も当然ですが出てきます。

 

ポーズだけの楽観的な姿勢ではなく、そういった苦しい時期を真正面から乗り越えていくことで、人間としての在り方を変えていくことが可能になります。

 

このような形の目に見えない圧倒的に長い時間の過ごし方で、人の信頼を得ることが出来る自分の人間力、そして、それを担保する能力を身につけることができるのです。

 

目に見えない所では自分の本質が出る

 

他の人の目が気になる場面では、人に良く思われたい、あるいは、悪く思われたくない、という動機で、自分の行動を適切にコントロールすることが可能になります。しかしながら、他の人の目がない所では、外的な要因がなくなりますので、自分の本質が出やすいです。

 

しかしながら、そのような時に良くない行動をとっていると、それ様子を偶然目にした人から思いがけない形で話として伝わっていって、信頼・信用を失うことにつながっていきます。そのため、自分の本質を変えていき、他の人の目がない所でも、常に自分をコントロールできる人間的能力を身につける必要があります。つまり、テクニックではない、自分自身の改善を図っていく必要があります。

 

その改善の場として、先程から触れている長期の下積み期間があり、その中で悪戦苦闘しながらも前を向いて正攻法で頑張っていく必要があります。その時の考え方は、昔からあるようなまっとうで使い古されたような考え方です。

 

例えば、「急がば回れ」や「因果応報」などのようなものです。人間の考え方の根本を示しているような格言などを参考にすればよいでしょう。使い古されて誰もが耳にするようなものの中に、本質的に重要なものが沢山あると思います。

 

目に見えない所での誠実な行動が人の心を動かすことになる

 

他の人の目がない所でも誠実に行動していると、それを偶然見た人の心を打ち、それが広く伝わっていき、良い評判となっていくことがあります。もちろん、それを計算してやっても上手くいかないので、自分を変えて行動を改めていった結果のことです。

 

目に見えない所での行動は、それを見た人からすると、その人の本当の姿に見えるものだと思います。それ故、そのような場面での誠実な行動が、その人の本質を表し、それに対して信頼感を持てるようになるのだと思います。

 

普段の生活の中でも、ごく小さな行動の中にその人の本質を垣間見ることがありますが、人の目のない場所での行動は、よりその人の本質が見えるので、信頼感に繋がるのだと思います。

 

このように考えていくと、小手先のテクニックでその場その場を上手く切り抜けていくような生き方では、長期間の継続的な発展的状況をもたらすことは難しいと理解できると思います。

 

まさに「急がば回れ」で、自分の本質を良いものに変えてく行動が、結局は、一番良いのです。