大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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調整業務は目的ではなく、あくまで結果を出すために必要な手段です

調整業務は最小限にするべし!

 

仕事をしていると、物事の本質を見極めずに、ただ何となくの理由で調整業務をしている人に遭遇することがあります。そのような人は、おそらく自分では気づいていないのですが、調整業務が目的化しており、それが原因で、それに関わる人の工数を増やしていることに気が付いていません。

 

周囲からすると、そのような人が居なければ、当事者同士で具体的なディスカッションを行い、よりよい結果を出すことが出来るのにと思われてしまいます。

 

これは、キャリアの浅い人にありがちなことです。仕事のプロセスを認めて欲しいと思っている人にありがちなことです。仕事のプロセスは、よりよい結果を出すために改善していく必要がありますが、プロセスを評価対象にしてほしいという甘えがある段階では、良い結果が出にくいので、このような意識を早い段階で捨てることが出来れば、逆に、発展的なキャリアを歩むことが出来ると思います。

 

もう一つ重要な点は、調整業務は妥協の産物であることが多いので、沢山の調整が必要な仕事は、当初の目的とは乖離したものとなっていく可能性が高いので、極端な話、全く意味のないものになってしまう可能性も否定できません。

 

したがって、この2点を念頭において、調整するポイントを明確に絞り込んで、必要最小限の範囲で調整業務を行っていく必要があります。

 

調整業務を減らすことで、アウトプットの質が各段によくなる

 

調整業務を減らすことで、まず、最初の直接的な効果として、空き時間が出来るということです。その空き時間で、仕事の本質にかかわるべきことについて考えて、必要となるアウトプットの内容を具体的かつ明確にしていくことが大切です。

 

そうなると、それを実現するのに必要な作業が明確に見えてきますので、その作業を出来るだけ短い期間で達成するために行動を起こしていくことができます。

 

また、調整業務は利害調整を含む場合が多いので、前向きな仕事ではなく、好きな人はあまりいないと思います。そのため、モティベーションを奪う結果になりがちな業務です。それが減るだけで、モティベーションの低減が図られるので、モティベーション維持の効果があります。

 

サラリーマンをご経験の方なら分かると思いますが、組織の一員として働いていると、モティベーションベーション低下の要因となることが多々発生します。その場面としては、調整業務のような場面が非常に多いので、そこを回避していくことも非常に大切なことだと私は思っております。

 

アウトプットの質を高めるには、アウトプットに集中して取り組める前向きな状態でいられる時間を出来るだけ長くする必要があり、調整業務を減らすことが、その環境づくりに大きな影響を与えると思います。