大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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危機的の状況が見えた時は現状を直視して全ての手を打ってから考える

危機的状況に遭遇した時に当事者意識を持つ人はわずかである

 

マイナスの状況に遭遇した時には、大抵の人は驚いたり恐怖感を持ったりして、当事者意識を持てない感じになってしまうでしょう。誰かが何とかしてくれると思い込み、自分の手で何とかしようとする人は少ないです。この気持ちは、非常に良く分かります。

 

日常で精一杯の人が多いので、それに加えて、膨大な時間がかかるかもしれないことに対して一歩踏み出すことは誰でも躊躇します。しかしながら、それでは、大きなマイナスが発生するのを待っている形になり、後々もっと大変な状況になってしまいますので、自分にとっては何の得にもならないことでも、対応してくれる人が非常に重要です。

 

そのような人材の特徴としては、先を見通せる力があり、危機管理意識が強い人材であることがあげられます。危機的な状況を、偶然発生した問題として捉えるのではなく、長期的に大きな問題に発展する可能性を見抜き、それに対処する必要性を痛切に感じるのです。それ故、放置しておくことが出来なくなってくるのでしょう。

 

危機的状況への対応には時間がない

 

一度危機的な状況になると、加速度的に状況が悪化する可能性が高いので、まず、目の前に顕在化している問題に対しては、出来るだけ早く対応策を打っていく必要があります。机上であれこれ検討しているよりも、手を打ってみて、問題が改善されないようならば次の手を打って行く改善の意識が必要です。そのような手法である程度鎮静化した後に、中長期的な問題点の解決に向けて着手するのです。

 

時間がない時の対応は難しい問題が発生することが多いので、過去のキャリアが大きな効果を発揮することになります。ある意味、本当に仕事が出来る人しかできないことです。過去のキャリアの中でのトラブル対応の経験を多く積んだ経験も役に立つ場面が大きいと思います。

 

仕事をしていく中で、時間の観念を明確に持っており、スピード対応も大きな価値であることを明確に意識している人でないと、対応が難しいかもしれません。

 

どのようなサービスであれ、すぐにサービスの提供が受けられるのと、時間がかかるのでは、サービスの提供を受ける側からすると大きな差となってしまいます。

日頃から時間・スピードを意識して判断する癖を付けていないと、いざという時には出来ないです。更に言うと、スピードを速く判断するには、日頃どのような仕事の仕方をしているかが重要になります。枝葉末節の部分ではなく、本質を素早く見抜き、アクションを起こす仕事のやり方が重要です。口で言うことは簡単ですが、日頃からなるべく意識しておきたい所です。そのような土台となる能力があって、その上に、人間的な要素が組み合わさってはじめて、信用や信頼を勝ち取ることが出来るようになると思います。