大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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安定を第一に考える組織の中で突破口を開く方法

民間企業の場合は安定=衰退です

 

自動的にお金が入ってくる公務員組織やそれに準ずる組織、市場を独占的に占有している会社組織など以外は、基本的に安定を求めて現状維持した瞬間に陳腐化が始まり、相対的な競争力を失います。安定=衰退 です。

 

そのため、他との差別化を常に意識し、顧客に高い付加価値を提供することを考えます。競争を常にすることが辛い側面がありますが、それが成長を促す側面があり、充実感に繋がることもあります。コインの表と裏です。

 

このように考えると、安定は、よくないものという発想になってきます。もちろん、人間ですので、1年365日このようなモードでいるのは、大変なことなので難しいですが、長期的な時間の流れの中では、常に、組織と個人の成長を考えて行動していくことしか、実は、多くの場合、選択肢がないのです。

 

しかしながら、稀に、一定レベルで長期的に安定している組織もあり、そのような組織の中では、変えることに対して、それを潰そうとする人が非常に多くなり、変えることが出来ない状態が長期に渡り継続します。

 

そのような組織では、新しい試みを試行錯誤する経験がない人が多く、一度、組織が傾いた時には、大変なことになってしまいます。沈みゆく船の中で右往左往して何も手が打てないままに船が沈没してしまいます。

 

そのような組織の中で突破口を開く方法

 

そのような組織の中で突破口を開く方法は、水面下で明確な結果を出して、成功するノウハウを蓄積し、結果が出ている方法を提案・実行していく方法です。これは、どのような組織でも使える方法ではありませんが、担当者の裁量が広い組織であれば、他のことをする中で、一石二鳥のような形で、目的とすることを実行して成功する方法を確立させていくのです。

 

安定を第一に考える人たちでも、既に結果が出ていることに対しては反対をしにくいので、提案が通る確率が高くなります。また、明確に提案をするのではなく、情報を小出しにして行って、何となく認められた雰囲気に持っていく方法もあります。つまり、正攻法以外の方法を考えるのです。

 

自分以外の他の人の考え方を変えるのは、非常に困難なことなので、何とかすり抜ける方法を考えていくのです。押して駄目なら引いてみるのです。

 

安定志向の人は、実は、チャレンジしていく人のことが羨ましく思うことが多いと思われるので、最初からあからさまに実績を出していくよりは、つぶせない程の実績を積んだのちに、例えば、組織の危機の際に、それをオープンにして広く展開していくチャンスを狙うのも良い方法です。

 

人間は習慣の生き物なので、安定を第一に考えることが習慣になれば、それが常となり、チャレンジすることが習慣になれば、それが常になるので、安定を第一とする組織を変えることは、非常に難しくタイミングを見計らって、ギャンブル的に変える試みをするしかありません。

 

それが難しければ、今のキャリアを元に、新しい道を探すのも良いことだと思います。人生は短いので、不毛な努力をし続けるのはもったいないことでもありますので。

もちろん、一通り手を尽くした後のことではありますが。