大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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来年度以降の就活はどうなるか?DX対応文系人材が1つのキーワードです

コロナの状況が不透明になってきた

 

変異株のスピード発生により、ワクチンや治療薬の効果が見通せないので、コロナの収束が見通せない状況となってきました。それにより、企業に対する影響が長期的になる可能性が出てきました。

 

企業としては、おそらく、コロナ発生後1~2年で何とか収束していくと踏んでいたと思いますが、長期に渡る影響が避けられないように思える状況となってきましたので、長期的なビジョンの元に行われる新卒採用にも影響が出てくると思います。

 

一方で、企業規模が大きい程、新卒採用を年度毎に増減させることを嫌う傾向があると思いますので、毎年一定数を採用するというスタンスは継続されると思います。

 

その結果として、コロナ前の採用数の数十パーセント減という形が、長期間に渡って継続されるという状況に一般的にはなってくるのではないかと思っています。小規模な企業においては、ITや物流などのコロナの影響を受けない業種以外では、新卒採用を凍結する企業も多数出てくると思います。

 

バブル崩壊後の就職氷河期程ではないですが、低調な状況がしばらく続くのだと思いますので、その前提で、準備を進めておく必要があると思います。

 

対策は差別化要因を作ることにつきる

 

現在の企業では、多様性を重視している所が多いと思います。社会環境が複雑で、何が成功に繋がるか読めない環境では、少ないトライで成功率をあげるというよりも、異なる種類の試行的なトライアルを多数行って、その中で可能性を見出せることを拡大していくという方向性での方法しかないと思いますので、多様な考え方を持つ人材を出来るだけ多く採用するということになるでしょう。適者生存の考え方です。

 

社会の環境がそのようになってくると、他の人と差別化要因を持てない人は選んでもらうことが難しくなってきます。その為、他の人には出来ないけれども、企業の成長に貢献できる要素を自分で考えて、それを身につけることが出来るように、自分自身で行動を起こしていくことが必要になってきます。

 

企業側で個人のキャリアをきちんと考えてくれる時代ではないので、自分で差別化要因を作っていくことが必要になります。仕事や仕事以外の活動の中で自分自身の能力開発を行うことや、大学・大学院などの教育を集中的に受けることでの能力開発により、キャリアを自分で開いていくことが必要となります。

 

それは、自分以外の誰も行ってはくれないので、待っているだけでは実現がされません。文系職の方の中で、ITに苦手感の少ない方は、ITのツール使いこなして仕事を進めていくことが出来るDX対応文系人材になるのも一つの選択肢です。データサイエンスやAIの活用まで行ければ、高付加価値の人材になると思いますが、そこまで到達できなくとも、既存のツールを器用に使いこなすことが出来るだけでも差別化は十分に測れます。

 

新卒の採用の場面でも、その片鱗を見せることで、将来の可能性を感じて貰うことが出来れば、採用に繋がっていくと思います。これまでは、横並びの世界でしたので、他の人と違うことを行うのに不安感を持つと思いますが、一歩踏み出していった方がよいと思います。