大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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人材の採用に対する企業の考え方とチャンスの掴み方

 

新卒学生の場合は多様性も考慮に入れる場合もあると思います

 

私自身は、企業の人事担当部署での勤務軽軽がありませんので、ビジネス系雑誌におけるインタビュー記事や書籍などの情報を元に個人的な推測も含めて書いていきます。

 

新卒学生の場合は、企業規模が大きくて採用予定人数が多い場合には、多様性確保ということで、場合によっては特別枠のような形で特徴の際立った人を取る可能性もあります。

 

企業が多様性確保を行いたい理由としては、考えが同じような人ばかり採用して、社員の考え方が同質にならないようにしたいということがあげられます。

 

考え方が同質な人ばかりだと発想が偏ってしまい、アイデアも同じようなものしか出てこなくなる危険性があります。そうなると、企業の成長力が損なわれる可能性があります。

そのため、考え方が違う人を出来るだけ採用したいということがあると思います。

 

もちろん、特別枠を設けずに選考の運用方法で多様性に富んだ人材を確保する企業もあると思います。

 

したがいまして、ある企業に採用になった知り合いの人を見て、自分は大分タイプが違うからといって、採用にならないと考える必要はなく、チャレンジしてみてください。

 

転職の場合は、年代によって採用の考え方が異なる可能性がある

 

まだ、若い20歳台くらいの場合には、ポテンシャル採用というような形で、資質の高さを見て、伸びそうな人材を採用するという場合もあるようです。もちろん、やる気があるということは前提条件です。やる気がない人が組織の中にいると、会社の中でモラルハザードが起こって他の人への悪影響出てくる可能性があるので、そこは重視して見ていると思います。

 

ところが、30歳台に入ってくると、段々、実績重視になってくると思います。そのために、ある程度人に説明できる実績がないと、条件面が大分下がってしまう転職になる可能性が高いです。この点がつらい所です。

 

人にアピールする実績を作るには、何かのチャンスを得る必要がありますが、チャンスは、実績のある人の所に集まってきますので、最初の実績を作るためのチャンスを得るのが難しいです。運の要素もあるのでつらい所ですが、そこは生みの苦しみです。

 

もし、何かしらのチャンスを得られていて実績をあげていれば転職を考えることがあまりない場合が多いと思いますので、何とかして今いる場所で実績を上げていくことを考えた方がよいと思います。

 

30歳台の中盤以降は、もう、基本的には実績しか見られないと考えた方がよいでしょう。逆にいうと、実績をあげていれば転職は、年齢に関わらず可能であるとも言えます。もちろん、会社のカラーに合うかどうかというような点は考慮されると思いますが、実績がないと採用される可能性が限りなく低くなると考えてよいと思います。

 

実績があげられない場合はどうすれば良いのか

 

会社の中でチャンスを得られない場合にどうすれば良いのかいとうと、年代毎に変わってくると思います。

 

若い年代の場合は、いきなり転職とせずに、部署異動の希望を出して環境を変える努力をしてみるのが一番良いと思います。違う部署に異動すれば、上司や同僚も変わりますし、仕事内容も変わりますので、チャンスが貰えるかもしれません。どのようなチャンスでも、選り好みをせずに精一杯トライすればよいと思います。

 

もし、そこで何かしらの実績を出すことが出来れば、それが呼び水となって、チャンスが舞い込んでくるようになりますので、自分のやりたい種類の仕事でなくても、全力で成果を出す必要があります。

 

最初のチャンスが掴めなくて苦しむ人が世の中には沢山いると思いますが、小さな仕事できちんと成果を出していき、それをチャンスに繋げていくという現実的な発想で仕事をしていけば、何かしらのチャンスはつかめるようになると思います。

 

ある一定の年齢までにチャンスを掴んで実績をあげていなないと、その先が厳しくなっていきますので、自分の考えや希望に拘らずに、今の仕事の中でチャンスを掴み実績をあげることが大切であるという認識を持った方がよいと思います。