大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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経験上、転換期は一気に依頼されることが増える

転換期を迎える前には着実な積み重ねと明確な方向性が必要

 

ただ人から依頼されることをこなしているだけでは、道は開かれません。その点を理解せずに、「こんなに頑張っているのに報われない」と思うこともあるでしょう。特に、若手時代には、仕事の自由度も低く裁量が少ないので、自分で意図を持って動いて行こうとしても、上司の許可がないと何もできない立場なので、そのように思いがちです。その気持ちは、よく理解できます。

 

しかしながら、上司に働きかけて、自分の意図通りに仕事を進めていけることも、あることにはあると思います。それまでの実績と働きかけ方次第ではありますが・・・。

 

そうやって、自分の意図通りに仕事を進めて、大成功でなくとも、ある程度の成果に繋がれば、その次のチャンスを掴みやすくなります。そして、そのような形で何度も、自分発の実績を積み重ねていくことで、信用・信頼を獲得していくのです。それによって、自分の居場所を作ることができます。

 

自分の居場所は、そうやって作ることが大切で、居場所がないと感じるのは、実は、自分の意思がなく、行動も起こしていない結果である可能性が高いです。若い時代には、そういった基本的なことも理解できていない場合が多いので、少しだけ、ここで説明させて頂きました。

 

逆にいうと、どのような場所でも役に立つことを自分で探していって、それを実行していくだけで、人は認めてくれるので、心配する必要も実はないのだと思います。居場所は、人から与えられるものではなく、自分で作るのです。それは、思うほど難しいことではなく、居場所を作るという明確な意思を持っていないことが原因であることが多いと思います。

 

自分の意図した実績が認められて依頼が急激にふえることもある

 

実績を積んで行く過程で、依頼させることも増えてきますが、ある時期に、それが集中することがあります。私の経験上、それは、何かしらのブレークスルーの予兆である可能性があります。

 

依頼が集中すると、それを全部受けていくことに躊躇する気持ちにもなりますが、すぐに断らずに、全部依頼を受ける方法があるかどうか、少し、検討してみることをお勧めします。部分的に人にお願いしたり、過去の仕事の中で、応用可能な経験・成果物があるかどうかをチェックしたりして、実際の仕事量をどの程度にできるのかを見積もることをしてみて、自分が思ったよりも、少ない仕事量になると予測できる場合も多いので、せっかくのチャンスを断らないようにしていく必要があります。

 

一度断ると、その案件は、もう二度と手に入れることが出来ない可能性が高いので、多少の無理を承知で引き受けていくことが、若い時代は重要です。

 

集中する依頼を出来る限り沢山引き受けること自体も、その人の信用度・信頼度を上げることに繋がります。

 

また、どのチャンスが将来を開く道に繋がっているのを見抜くことは難しいので、来たチャンスは、出来る限りトライしていって、そのうちの1つでも、ものになればOKという気持ちで、数多くのチャンスにトライしていってください。

 

1回のチャンスが先に繋がらなかったから、「頑張るのは意味がない」と判断するのではなく、「沢山のトライの中から、1つでも先に繋がればよい」という意識で頑張っていけばよいと思います。

 

人生とはそういうものです。

 

成功者の方々のインタビュー中には、自分の意図通りにチャンスを掴んだという趣旨の話がありますが、それは、ある意味美化された内容であると思います。その前に、泥臭いチャレンジを沢山繰り返しながら、試行錯誤した時期があると思います。その中から、チャンスを掴んだということだと思います。

 

少ない労力でチャンスを掴むという発想では、道が開かれないので、泥臭い仕事を疎かにせずに、前向きに頑張って頂ければと思います。