大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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仕事における自分の価値を意識することで将来の方向性・展望が見えてくる

仕事の中で自分の価値を考える思考がやる気を引き出す

 

会社などの組織に勤めていて仕事をしていると、上司からの指示で仕事が発生することが多いと思います。これは、雇われている立場では仕方がないです。しかし、だからと言って、やらされ感覚で仕事をしていては、非常につまらないです。仕事をしている時間は、自分の「命の時間」を使っているので、その感覚で時間を使うことは、非常にもったいないことです。どうせなら、もう少し工夫をして楽しみを見つけて充実した時間にしたいですよね。

 

そんな時には、このブログで以前から書いている投資的な思考で、今の仕事が、自分の価値をどのように高めてくれるのかを考えながら行っていくと、積みあげている感覚が強くなるので、自己肯定感が高くなり、良い循環の中で働けるようになってきます。

 

例えば、最もモティベーションを保ちにくい、トラブル対応・クレーム対応業務いついてです。これは、表層だけ見ていると一見成果に繋がらない仕事のように思いますが、当事者意識を持って誠実に対応することで、逆に信頼を獲得するチャンスとなり、将来のチャンスにつながる可能性も出てきます。

 

トラブル対処を相手の側に立って誠実に行うことで、トラブルを発生させた相手側であるのに、信頼を寄せることになる場合もよくあるので、それが、次の新しい仕事に繋がってくこともあるのです。

 

このように、目の前の現象だけではなく先々へ発展する可能性を考えることが出来れば、単なるトラブル対応やクレーム対応という位置づけではなく、その仕事の重要性が自分の中で高まり、その結果、「自分の仕事」という意識が持てるようになり、トラブル対応やクレーム処理の中で学ぶことが沢山見えてくると思います。やらされ仕事と感じている限り、その仕事を掘り下げて考えようという気持ちにならないと思います。

 

仕事の中で自分の価値を認識することで将来の方向性が見えてくる

 

先程のような考え方で、仕事の中で高めることが出来る自分の価値について深堀して考えていくと、自分の強味(=得意なこと)に気が付くと思います。例えば、お客様と話をしていると笑顔になってくれることが多いとか、プレゼンテーションをすると食い入るように聞き入ってくれるとか、前述のトラブル処理やクレーム処理でお礼を言われることが多いとか、様々なことに気が付いてくると思います。

 

このような自分の強みは、自分で思う、あるいは、分析した結果ではなく、相手からの反応で分かるものが本当の意味の強みだと思います。その点に気が付いて、それを活かしていく方法を考えていくというのも、キャリアを発展させる1つの有効な方法だと思います。

 

この方法がよいのは、相手の良い反応に基づく考え方なので、多くの場面で受け入れられる可能性が高いということです。何事も、自分の得意なことで相手に受け入れられやすいものの場合は、それ自体を自分が好きになっていくと思いますので、好循環の中で過ごせるのが非常に良い点だと思います。

 

「自分のやりたいこと」や「自分が好きなこと」というのは、結局、多くの場面で評価されることになるので、それが嬉しくて、「やいりたいこと」や「すきなこと」になっていく場合が非常に多いのではないかと思います。はじめから、自分の中で固有にあるものではないような気がします。

 

将来の方向性が見えてくるとその分野に特化した仕事をしたくなる

 

このような考え方で自分の方向性が見えてくると、次第に自分の適職や天職とは何かと考えるようになってくると思います。これは、次のステップへ進むべき時が来たと考えてもよいでしょう。

 

まず、最初は、今の仕事や会社の中で自分の方向性に合った内容の仕事を出来るように、企画を提案してみたり、実現できそうな部署へ異動を希望してみたりするとよいでしょう。今いる場で実現する方法を模索して、どうしても実現が無理と分かった時点で転職などの外部への可能性を考えるとよいでしょう。

 

自分の方向性にあった仕事を考える時に重要なのは、その仕事が社会の役に立つ、つまり、需要があるかどうかという点を見極める必要があります。

 

私の場合で言えば、就職・転職支援を行う人材紹介会社がビジネス上のメリットを出しにくいと思われる、モティベーションアップやIT研修(AccessやAIの利用などの事務職のIT利活用能力向上)を就活支援と連動させるような領域の活動を長期的に進めていきたいと思っていますが、それを現在の職場への大きな貢献にもなるような方法を模索しています。

 

私の場合は大学教員ですので、社会貢献活動も現在の組織の中の仕事としても認められる土壌があるので、現在の立場のまま、ある程度の活動は可能な状況にあります。その方向性で少しずつアクションを起こし始めた段階で、このブログやTwitter、就職指導に関する書籍の執筆などもその一環です。

 

 

大きな展望を自分の中に描くことが出来るようになれば、それまでは全く無関係と思っていたことが、急速に結びついてきて、これまでの経験を活かす方法が見えてきます。