大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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熱が冷めていく時にはあまり無理をしない

熱が冷めていく場合には理由がある

 

私自身にも時々あることではありますが、それまでエネルギーを注いでいたことに対して、急に興味がなくなり、やる気を失ってしまうことがあります。目的思考、つまり、明確に目的を定めてから、それを達成する方向に集中して取り組んでいくタイプの人は、同じような経験をされていると思います。(目的思考が良いかどうかという点は、ここでは掘り下げません。)

 

急に、熱が冷めていく場合には、何かしらの理由があると思います。例えば、目的をある程度達成してしまい満足感を得てしまった場合、あるいは、目的そのものが意味のないものだったと気付いた場合、それから、目的自体が変わってしまった場合などです。

 

このような場合は、その物事を進めていかない方がよいと考えられますので、それまでにどれだけ多くの時間を費やしたとしても、固執せずに、一旦中止してしまう方がよいでしょう。

 

その時に考えて欲しいのは、そのタイミングが、実は人生における転機ではないかということです。特に、目的自体が変わってしまった場合は、この可能性が十分にあると思います。目的が設定されるのは、仕事の場面の中で比較的小さな限定された目的が意図を持って設定される場合と、自分の人生の中で徐々に自然に設定されていく場合があると思われますが、特に後者の場合は長い経験の中で培われたものなので、自分の人生観を表しているものといえると思います。そのような種類の目的が変わった場合には、自分の人生の転機が訪れたと考えるとよいでしょう。

 

このような場合には、理性に基づく客観的な思考・行動形態をとるのではなく、自然に任せて、主観的な判断を行う方がようと思われます。自分の心に問いかけを行って、よりフィットする方向へ舵を切って、目的を設定するということです。

 

理性的・客観的な思考・行動様式は目的を実現するプロセスで有効である

 

理性的・客観的な思考・行動様式は、目的が定まった状態で、それを実現する場合には、非常に有効な考え方です。つまり、範囲・条件が決まっている場合には、無駄がなく、スピーディーに実行に移せるため、多量の試行錯誤を短時間で行えるというメリットがあり、それが実現性を高めることになります。

 

その為、通常の場合には、この考え方で物事を進めていくことが非常に合理的で結果を出しやすいので、お勧めする方法ではあります。

 

しかしながら、ある意味、モティベーションに左右されない方法ですので、劇的な変化をもたらすというよりは、比較的小さな結果を積み上げていき、最終的に大きな成果に結び付けようとする方法です。

 

一方で、自分の心に問いかけて、自分の方向性と目的を明確化していく方法は、自分のモティベーションを最大化することに焦点を当てた方法で、実現プロセスは後で考えるという方法です。いつもこの方法ばかりだと、支離滅裂な人生を送ることになってしまう可能性もありますのでお勧めできませんが、人生の転機だと思えるような状況の場合は、この方法により、長期的に取り組んでいける目的を明確化していくと良いと思います。

 

これらの2つの方法の違いを認識し、場面に応じて使い分けることが非常に大切なことであると私は考えています。