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指導的立場に立つ場合は人間関係にとらわれない判断をすることも重要です

世の中は矛盾だらけですが若いうちは妥協しなくてもよい

 

世の中は矛盾だらけで、判断に困ることも沢山あります。若い年代の時には、その矛盾が我慢できない時もありますよね。その気持ちはよく分かります。ここであえてお伝えしたいのは、無理に矛盾を受け入れて分かったふりをしなくて良いということです。

 

矛盾を我慢できないというその気持ちは、ある意味、自分の分野でナンバー1を目指すチャレンジングな気持ちの裏返しのような所があると思います。ナンバー1を目指す時の気持ちは、勘違いなども含みながらも、自分には無限の可能性があると信じる気持ちのあらわれだと思います。そういったまっすぐな想いが、矛盾を見た時に受け入れがたいものと感じさせるのでしょう。

 

その気持ちを無理に押し殺すことなく、仕事にぶつけていくことが非常に大切なことだと思います。若い年代の時には、有り余るエネルギーを全て仕事にぶつけていく位で丁度良いです。矛盾することを全部変えるくらいの気持ちを持っていてもよいのだと思います。

 

この時期は、自分の能力開発が重要なテーマになります。逆に言うと、実力不足な面があるので、そこを伸ばすには、やはり現実の仕事の中で試行錯誤を繰り返す以外にないと思います。肉体的にも精神的にも負荷がかかるので、沢山繰り返すことが出来るのは、若い年代の時期にしかできないことです。

 

指導的立場に立つ場合は矛盾の中での判断が重要なテーマとなります

 

ある程度の年代になると、矛盾の中で様々な判断を迫られることになります。その判断の仕方で結果が大きく変わると思います。

 

よくありがちなのは、矛盾する要素の中間的な立場をとって判断するというやり方です。例えば、ある仕事があった時に、打ち合わせの場で、全く異なる2つの意見に割れた時に、その中間的な立場で仕事を進めるというやり方をすることです。これが、本当にそれが最善だと思って進めるのであれば、それでよいと思いますが、往々にして、双方の意見の立場の人たちにそれぞれ配慮するようなやり方をする場合です。

 

全てそのようなやり方をするのは、どうなのかなと個人的には思います。あまり重要な案件ではない場合には、人間関係を優先して、そのような中立的な判断をすることも良いとは思いますが、重要な案件については、やはり最善と思われる判断をした方がよいと思います。

 

その時には、案件の中身を出来るだけ客観的に見ながら、効果を最大化させる判断をしていく必要があると思います。それが、指導的な立場での責任だと思います。

 

人間関係にとらわれない判断を進めていくのに必要な配慮

 

いざという時に人間関係にとらわれない判断をするには、日頃は逆に人間関係を重視した判断をしていくことが良いと思います。これは、出来る限り権限を委譲して、判断を他の人に委ねていくということです。

 

人は一から十まで細かく指示をされるとやる気をなくしますし、全く信用されていないので反発心を覚えます。逆に、任せられれば任せられるほど、やる気を出して自律的に行動するようになり、信用されているという安心感から相手を信用・信頼するようになっていきます。

 

平常時に、出来る限り他の人にまかせて人間関係を良好に保っておき、ここぞという場面でのみ、人間関係にとらわれない判断をするようにすることで、多くの人の賛同を得ることが出来るようになっていくと思います。

 

指導的な立場の人は、このような判断・行動が出来るようになっていく必要があるのだと思います。