大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

就活ではトヨタ系企業をはじめとする一流企業への就職、転職ではサードドアを開けて新しいキャリアを開くことを目指して頂くサイトです。

会社選びと職種選びはどちらが重要なのか?

「会社選び」と「職種選び」はどちらが重要か?

 

「会社選び」と「職種選び」の重要性は、職種にもより変わってくると思います。

 

事務職のような間接部門職種については、営業職のような直接部門職種と比較すると流動性が低いと思われますので、「会社選び」が重要になってくると思います。また、事務職のような間接部門の職種においては、業績が数値などで明確に表しにくいので、転職で売り込む際も難しい面があります。

 

そのため、「転職」で、ランクアップの会社へ入社することが大変になってくると思いますので、新卒時の入社時点で出来るだけランクの高い会社へ入社しておく方が望ましいかと思います。そして、可能な限り、その会社内でのキャリアを考えた方が良さそうではあります。

 

一方、それ以外の営業職や一般企業へ情報システムの開発・導入を行うシステムエンジニア職のようなお客様と接して収益をあげる直接部門の職種の場合は、高い業績を上げることが出来れば、流動性が高いので、同じ職種で同業他社への転職は比較的容易です。

 

そのため、自分が意図する業種の職種に最初の仕事を求めると良いと思います。そして、その会社がランクの高い会社であればある程良いと思います。

 

但し、職種を求めて就活すると難しいのは、大手企業で必ずしも職種別採用をしていない会社もあるという点です。そのため、希望する会社が職種別採用をしてない場合は、「会社選び」と「職種選び」のどちらを優先するかの選択が迫られることになります。

 

「職種選び」を断念して「会社選び」を優先する場合は、自分のキャリアを会社に委ねることになるので、義務感いっぱいの仕事の仕方になってくる可能性があります。この点は、自分自身の性格を見極めて、「なるようになるさ」と考えられる人は、「会社選び」を優先するのもよいとは思います。

 

この点については、正解が存在しない、つまり、その時点では先のことは分からないので、本人しか決めることが出来ないことです。

 

「職種選び」を開く場合は個人でキャリアを開く覚悟を持つ必要がある

 

「職種選び」を優先する場合は、会社に将来のキャリアパスを委ねないことになりますので、基本的には、自分自身で将来のキャリアパスを開いていくという思考を持つ必要があります。

 

ある意味、個人事業主的な感覚を持って働くということですので、自分自身の名前で仕事をする意識で働いていく必要があります。サラリーマンですので、自分が所属する会社の仕事ではありますが、ある程度キャリアを積んだ段階では、会社から仕事を貰うという感覚ではなく、自分で仕事を作り出して会社に提案して仕事が出来るようになっていく必要があると思います。

 

私自身の場合は、完全にこちらのキャリアでした。民間企業のシステムエンジニアとして最初のキャリアをスタートさせた後、大学の情報系センターで情報ネットワーク周りの仕事を担当し、そのキャリアを元に、大学教員へのキャリアチェンジを図りました。エンジニアと情報分野を担当する大学教員では、同じ情報関係の分野ではありますが、職種が違うので仕事内容は全く違います。

 

その過程を振り返ると、同じ会社でずっと働くような場合と比べる場合、仕事量も圧倒的に違いますし、精神的負荷や不安との戦いなど、同じことをもう一度行ってくださいと言われたら、正直、踏み出すことが出来ないと思います。

 

もちろん、現在では、自分が思うような仕事に近い状態で仕事が出来ているので、その意味では満足していますし、やりがいも見出しながら仕事が出来ているので幸せです。そういった基盤を手に入れるまでは、非常に大変な状況が何度も訪れる生き方ではあると思います。

 

私のように劇的なキャリアチェンジをしなければ、そこまで大変な思いをすることはなさそうですが、同じ職種でいくつかの会社を渡り歩いて、仕事内容と待遇を良くしていくような生き方になるかもしれないですね!

 

転職すると、それまでとは大きな違いも出てくるので、それ自体が自分の能力開発に繋がるトレーニングになります。その分大変な思いをすることもありますが、乗り越えた時の充実感は何物にも代えがたいと思いますし、人間力全般を向上させることにも繋がります。

 

最終的には、どのようなキャリアパスでも、自分が納得することが出来ればよいとは思います。