大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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天職はある特定の具体的な職種とは限らない

天職はすぐには見つからない

 

以前、以下の記事の中で、「天職はすぐには見つからない場合が多い」という趣旨のことを書きました。

  

www.shukatsu-omamori.info

 

それは、具体的な職種として、「これが天職である」と認識することは、非常に稀なケースだからです。世の中には、色々な仕事がありますが、個々の仕事の中でも、沢山の要素から構成されており、個々の要素毎に、色々な役割を担うことになります。

 

例えば、お客様や上司・同僚などとお話をするという要素、資料や書類を作成するという作業的な要素、企画立案などの頭を使って考える要素など、色々な要素があります。

 

そして、更に、人とお話することが好きな人は、沢山のお客さんとお話をする中で、例えば、「共働きの人の子供が学校から帰るとゲームばかりやっていて不健康な生活をしている」という状況について、悩んでいる人が多いということを知ったとします。

 

そこで、過去の自分のスポーツ経験を活かして、その子供たちにスポーツを教えながら、趣味で行っているプログラミング教育なども行う事業を提案して実施して、並行して、そこに集まるご両親向けに自社のサービスを宣伝して顧客開拓を狙うというようなこともやっていったとします。

 

更に、その活動を通して、子供たちが成長する姿を間近で見て、仕事でありながらも、自分自身、幸福感を感じるようになってきて、「これが私の天職なのかな」と思いだす。

 

もっと深く思いを巡らし、「人が成長する手助けして、それが実を結んだ時に、幸福感を感じる」ということが分かり、これを天職だと認識するようになる。

 

例えば、このような説明だと理解しやすいと思います。

 

天職は具体的な職種ではあるとは限らない

 

先程のような形で、ある仕事をしていき、どのようなことに自分が幸福感を感じるかを知っていくことで、段々と自分の天職が分かってくることが多いと思われますので、「特定の職種=天職」と思いこまない方が良いと思います。

 

もちろん、具体的な職種が転職と思える場合は、それはそれで構わないですが、もう少し柔軟に考えていくと、今の仕事の中で天職に思える役割を発見することが出来るかもしれないです。

 

先程の例で言えば、「人が成長する手助けをする」ことが天職だとすれば、これは、別の仕事でも、このような役割を果たす場面は多々でてきます。一番分かりやすい例で言えば、会社の上司・後輩を指導する立場になると、このような役割を果たすことも、仕事の一部になってくる訳です。

 

もし、それが見つかった時には、そこを開始点として、色々なアイデアや想いが沸き上がってくることでしょう。時間がかかってもいいので、それを一つ一つ実現していくことで、より大きな幸福感を得られるようになってくると思います。

 

つまり、「特定の職種=天職」と思いこむことではなく、「ある役割=天職」もあり得ると考えることが出来れば、どの立場でも自分の天職としての役割を果たすことが出来る可能性があるのではないかと思います

 

ただ、それには、表面的な仕事のやり方ではなく、自ら主体的に取り組む仕事のやり方をしていないと、なかなか、その領域には至らないのだと思います。

 

新卒時に就職活動をしている時には、仕事内容に興味があるという訳ではなく、給料や福利厚生などの条件面や、その仕事の将来的な需要が見込めるかどうかなど、色々な要素について検討し、仕事選びをしていると思います。

 

基本的に、仕事を経験したことがない状況ですと、最初は、皆さん、そうだと思いますが、いつまでのそのような考え方しかできないと、やらされ感・義務感一杯の働き方しかできないので、だんだんと疲労感ばかりが蓄積し、仕事に向かう気力がなくなってきます。

 

人生楽しく生きるには、資産家で働く必要がない人でない限り、仕事の充実が欠かせません。どうせなら、充実感を持って働き、天職を果たしているという使命感・幸福感を持って働けるように、今の仕事の中で、どのような場面で充実感・幸福感を感じるのか探ってみては如何でしょうか?

そのように仕事をしていくと、道かれるように、自分の進む道が自然と分かるようになってくると思います。