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正解を求める思考よりも「~した方がよい」と考えた方がよい場合もある

世の中に正解はない

 

正解を求める思考は、受験によるマイナスの弊害でもあります。(もちろん、受験には、チャレンジの意味もありますので、良い点もあります。)しかしながら、それだけではないように思います。

 

正解を求める思考の根底には、効率的に安心を求める思考があるように思います。これは、人間の生存本能のようなものかと思いますので、誰にでもあると思います。大昔は、食料調達のために狩りに出て、出来るだけ効率良く獲物を捕まえる必要がありました。そこから、もっと、安定的に食料を調達する手段として、農業や牧畜のような方法が生まれてきています。

 

したがいまして、正解を求める思考は、間違った思考ではないと思います。

 

ところが、それの思考方法だけだと、正解のない場面では、どうしてよいか途方に暮れてしまうことになります。そこで、重要な思考方法として、「~した方がよい」という、ある種あいまいさがある思考方法があります。

 

「~した方がよい」という思考法の良い点

 

「~した方がよい」という思考法の良い点は、素早い行動に繋がりやすい点です。その点が顕著にあらわれるのは、上手く行かなかった時やトラブル発生時の対応が必要な時です。

 

特にトラブルが発生した場面では、正解を探す思考でいると、怖くなってしまい動くことが出来なくなります。いち早く原因を究明して対応策を実施する必要がありますが、これらについては、必ずしも正解かあるかどうか分かりません。

 

しかし、だからとって、放置していても事態が好転するはずもないので、何かしらの対応が必要です。そのため、まずは、「した方がよいこと」から対応していくしか方法がありません。

 

そうやって、対応をし始めていると、様々な情報が入手できますので、それらの情報を元に、試行錯誤して次のアクションを起こしていけばよいと思います。

 

「~した方がよい」という考えは、優柔不断な考え方ではない

 

「~した方がよい」という考えは、今の状況と比較して、「した方がよい」ということなので、目的が明確には定まっていない時に出る言葉です。一見優柔不断な感じに聞こえると思いますが、必ずしもそうではありません。

 

全ての物事に対して目的が明確に定まっている人はいないので、目的が定まっていないと行動しないという考え方になってしまうと、行動する量が減ってしまいます。

 

目的が明確に定まっている場合には、行動をすぐに起こしていくと思いますが、時間的に余裕があれば、「した方がよい」という考え方で、アクションを起こしていけばよいと思います。

 

特に経験の浅い段階では、まずは、「行動の総量」を追求した方が良いです。もちろん、方向性や方法が適切かどうか考えながらですが、そこに重点を置きすぎると行動を抑制することにつながりますので、最初のうちはそれほど重視しなくても良いです。

 

「量質転化の法則」というものがあります。物事は、最初の経験の浅いうちは、活動量を増やして経験を積むことを重視し、その後、活動の質が高まってくるという考え方です。これは、ある程度どんなことにも当てはまります。

 

経験を積む過程で細かい知識も増えてくるので、最初の頃は見えなったことが見えるようになってきますので、その上で、試行錯誤することができるので、質が高まるのは当然のことです。

 

「した方がよい」という考え方は、経験の総量を増やすことにつながる考え方なのです。

 

このような行動の仕方をしているうちに後から目的が定まることもあり得ますので、それはそれで良いのです。

 

何事も「行動」を先に起こして必要な知識や能力を後でつけていくという考え方で進めていくことが一番良いのではないかと思います!