気持ちに頼るとしんどい場面が出てくる
私自身もそうでしたが、若い世代の人は、「やる気」「熱意」などの気持ちをエネルギー源として、行動を起こしていく場面が多いと思います。もちろん、このような気持ちを否定する気持ちはありませんし、プラスの行動を引き起こす気持ちは大切にして、行動に繋げていけば良いと思います。
しかしながら、「気持ちが入ってないと駄目だ。」とか、「やる気を出さなければならない」という風に思いこんで、「やる気がでないから、やらない。」と思って、行動を起こさなかったあり、「やる気を出さなければならない」と思って逆にストレスをため込んでしまったりする場面も出てくると思います。
これは、非常に大きなエネルギーロスであり、よくない感情を自分に刷り込んでしまうことになります。したがって、個人的には、感情に過度に依存せずに、色々な感情を持ったり考えたりする前に、少しだけ行動を起こしてみることをお勧めします。
これは、私自身の本質が感情に基づいて行動するタイプであり、長年の経験の中で、試行錯誤した結果、一番よい状態に自分を保つ手段としてこのような方法をとっているということです。
従いしまして、逆のタイプの人、つまり、理性的に行動するタイプの人は、感情の力を借りて、第一歩目の踏み出しを早くするようなことを考えていくとよいと思います。
どのようなタイプでも、最初の第一歩を早くすることが、非常に重要な点です。
私のようなタイプは、何かしらの感情が起こる前に行動を開始してしまうと、感情に左右されずに行動そのものに集中していけるので上手く行きます。逆に本質的に理性的なタイプの人は、行動を起こすことに時間がかかることが多いと思いますので、色々考える前に、少し行動を起こしてみて、その上でどうするか考えていくと良いでしょう。最初のアクションを起こさない段階では、分からないことも多いので、色々考えても仮説になってしまうことが多いです。仮説の段階で色々と考えても、あまり意味がないことが多いので、その仮説を元に少しだけ実行していくと、色々なことが分かってきます。そうすると、大分精度の高い考え方になってきますので、あまり迷わずに進めていくことが出来るようになってきます。
第一歩を早く踏み出すことで成功にグッと近づく
このように考えていくと、結局の所、自分がどのようなタイプの人であっても、第一歩の踏み出しを早くすることで、状況が確実によくなっていきますので、成功に近づく一番の方法だと思います。
一般的にいって、考えることは良いことだと言われることが多いと思いますが、人生を良くして道を開く場合には、行動した結果出てくる「成果の質・量」がものをいいます。この点を間違えないようにしてください。
思考することは、よりよい結果に結びつく行動を起こすための補助的な行為なので、思考すること自体に価値がある訳ではありません。ここを間違えていると、自分では頑張っているのに、よい結果が出ずに苦しんでいる状況が続いていきます。
逆にいうと、自分の思う通りの良い結果が出てこない場合は、「自分の行動の何かが間違っている」と考えて、改善を試みていくことで、次第に結果が出るようになってきます。
ある意味、「今の自分を捨てる」ことが出来るかどうかが、非常に重要なポイントであると思います。「根拠のない自身を持て!」とよく言われますが、それで上手く行く人は良いですが、根拠なく自信を持つことが出来ない人も言われますので、そのような人は、今までの自分を完全に一度捨ててみて、よい結果を出すにはどうしたら良いのかだけを考えて行動していくとよいと思います。
余分なプライドのようなものは全て捨ててみて、結果を出すことだけに集中してみましょう。その過程で、自分の苦手なことも沢山出てくると思いますが、悪戦苦闘しながらも、やり切ってみましょう!それが、今まで自分に必要だったことの場合も多く、別の自分になっていくことに繋がり、その結果、出せなかった結果が出せるようになってくると思います。
プラス志向・楽観的志向も場面によっては良いのですが、それが自分の苦手なことからの逃避になる場合もありますので、どうしてもよい結果が出ない場合は、苦手なことを出来るようにしていくことも一つの方法だと思います。