大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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AIの長所として無尽蔵の体力と究極の鈍感力がある

 

仕事には気力の前に体力が重要である

 

吉越浩一郎氏執筆の「気力より体力 一流のコンディションを手に入れる」という書籍には、仕事の場面における体力の重要性が書かれている。日本人の場合、気力が重要であるという意識を持つ人が多く、体力に関してはそれほど多くの人が重要視している訳ではないので、その点を改善した方が良いという趣旨の本です。

 

特に、若い年代の頃は、持病を持っている人が少なく、体力も十分にあることから、そこに意識を置く人はあまりいないと思います。体力がなくても気力があれば、なんとか大変な状況も切り抜けられるので、体力については意識の外に置かれてしまうのです。

 

しかしながら、よく考えて欲しいのは、体力が十分にある状態であれば、気力を振り絞らずに余裕を持って仕事を進められるという点です。余裕を持って仕事を進める場合は、細部にまで気を配ることが出来るので、質の高いアウトプットを生み出すことが出来ます。それにより充実感を得られますし、やりがいを感じることも出来るようになるので、より高いステージを目指すようになってきます。

 

逆に、体力が枯渇した状態ですと仕事をこなすのに精一杯で、アウトプットの質を高める所までは出来ない場合も多々出てくると思います。仕事に追いかけられるような感覚しかなく、充実感ややりがいも得にくいと思います。

 

体力が如何に重要か、お分かりになると思います。

 

AIは無尽蔵の体力を持っている

 

しかしながら、AIは、電源がある限り、疲れを感じずに、同じレベルのアウトプットを常に出し続けることが出来ます。この点は、人間にとっては、道具として使う場合は非常に便利な点ですが、人間よりも圧倒的な優位点ですので、仕事を取って変わらられる場合もあります。

 

人間の場合は、8時間目一杯働けば、かなりの疲労感を伴いますので、それ以上の継続は難しいです。どうしてもアウトプットの質は低下していきます。その点AIは、疲労がないので、24時間でも、1カ月でもずっと同じ質のアウトプットを出し続けることができます。これは、人間にとっては脅威です。どうあがいても勝ち目はありません。

 

AIには感情がないので究極の鈍感力を備えている

 

また、AIは感情がないので、同じことをずっと継続しても全く質が低下しません。人間の場合は、同じことをずっと継続すると嫌気がさしてくるので、どうしても質が低下しますし、途中で投げ出してしまうこともあります。この点も、AIには到底かなわない部分です。AIの究極的な鈍感力が強みとなる点です。

 

一方、AIは、人間の感情が理解できないので、お客様などの人間への対応は不得意です。特に、クレーム対応のような場面では、全く対応が出来ないと思います。このような人間の感情に対応する部分は、人間しかできない部分で、AIの鈍感力が仇になってくる場面です。

 

AIというと、どちらかと言えば、機能的な部分に注目されがちですが、無尽蔵の体力と鈍感力も、場面によっては、大きな長所となってくると言えます。

 

AI全盛の時代にこれから突入していくので、AIの特徴については、よく学んでいく必要があると思いますので、このブログでもAIに関するテーマを継続的に取り扱いたいと思います。