大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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人間の能力強化への提案:大学院の利用

人は最適化という惰性に陥る

 

人の持つ能力の中で、環境に適応する、つまり、最適化する能力は非常に高度な能力であり、現在は、まだ、AIよりもはるかに高度な能力を持っています。しかしながら、それは、長い期間を経過すると、惰性となり、人からモティベーションを奪っていく元凶にもなっていきます。それが、難しい所です。

 

最適化することにより無駄なことが減りますので、効率化が図られます。AIのような機械の場合には、最適化されたことを継続し続けることができますが、人間の場合は、最適化された瞬間から興味を失い、継続して実行することが苦痛になってきます。

 

その為、そのような作業は機械に任せていき、人間は、新しいものを生み出したり、大きな課題を解決するためのことを行っていく方が向いていると思います。新しい領域のことに取り組み始めた時には負荷がかかるのですが、それと同時に新鮮な刺激があり、モティベーションが高い状態になります。その状態を活かして、新しいアイデアを生み出すことが出来るようになります。

 

新しい領域に入っていくには強制力も必要

 

しかしながら、新しい領域に入っていくことを望まない人も、世の中には沢山いますので、自分がそういうタイプの人である場合には、強制力を持たせることも必要です。その一つとして、大学院のような所に入学して、学費を払ってしまうというようなこともよいと思います。

 

学費を払ってしまったので、多少の困難は乗り越えようとしますし、別のコミュニティに入っていくので、新しい刺激が得られます。仕事などの日々の活動と並行するので、非常に負荷が高くなりますが、短期間で大幅な能力の向上が図られます。

 

日本人は、一旦社会に出ると、仕事に必要な最適化された学びしかしなくなる人が多いですが、長期的なスパンで考えると、自分の中にはない領域の知識や経験をすることが非常に大切です。

 

そのために、自分の理性の力を借りて、自分がそのような場にいくことを強制していくとよいでしょう。