大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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マーケティング発想と自分のアイデンティティの関係を両立させることが成功に近づく秘訣

マーケティング発想は相手重視の発想 ・行動

 

マーケティング発想は、相手の「顕在化している需要」と「潜在的に持っているものの顕在化していない需要」に対して、商品やサービスを提供する発想です。そこに、自分の意思や想いなどは全く存在しません。これを企業の組織レベルで行うことで、世の中に対する適者生存の行動が可能となります。

 

しかしながら、この発想の欠点は、自分の思いとは全く関係ないので、場合によっては、自分の思いとは反対のことをしなくてはならないということになり、その時には、モティベーションが低下した状態で取り組まねばなれず、やらされ感一杯の仕事になってしまいます。結果として、クオリティの低いアウトプットとなってしまう可能性が高いです。創意工夫が生まれにくいです。

 

他者のために自分を犠牲にして全く平気な人の場合は、この発想・行動形態だけでもよいかもしれませんが、強い思いがない場合が多いので、少しの失敗や困難で諦めてしまう可能性が高くなってしまします。

 

しかしながら、需要に合致した直接的行動なので、効果は非常に高くなります。

 

 

見出し:自分のアイデンティティに合致した発想・行動

 

自分のアイデンティティは、過去の人生の経験の中で思ったことと、それを元にした未来のビジョンの集積として形成されるものです。その為、そのアイデンティティに基づいた行動は、エネルギーレベルが非常に高い状態での行動となります。その為、少々の失敗や困難をものともしない行動になっていきます。

 

しかしながら、そのアイデンティティに基づく活動の結果生み出されるアウトプットが、社会に役に立つものである、もしくは、多くの人の共感を呼び、お金を支払ってもその商品やサービスに繋がるようなものでなければ、その活動は、個人の趣味の範囲となるため、活動は広がらずに、自己満足の領域を出ることは難しいでしょう。

 

 

自己のアイデンティティに合致した発想・行動を、社会の中で活かせる領域を見つけることが重要

 

前述の2つの発想・行動は、相反する要素を多分に含んでいるため、それを両立できるポイントを探していくことが、新しい事業や仕事を創出できるポイントなのだと思います。マーケティング発想により、長期的に需要が発生すると思える分野・領域を特定し、その領域の中で、自分のアイデンティティに基づく発想・行動を活かせるニッチな領域を見つけて、そこに全精力を注ぎ込んで行動することが必要かと思います。ニッチな領域でも、最初は自分一人で始めることになりますので、膨大な需要が存在することになり、比較的短期間での成功が可能になるのではないかと思っています。

 

組織を拡大して、より大きな成果に結びつけて行きたい場合は、より長期的に大きな需要が見込まれる分野の中で、大組織では取り組みづらい内容の所に絞り込んで活動していくとよいと思います。既に大組織である所との競合は避けて、自組織の体力や人材の高度化を図る過程で組織を拡大し、徐々に活動領域をシフトさせていく方がよいと思います。

 

もちろん、机上で描いたように上手くいくことはないと思いますが、何の地図もなく航海に出発することは予め決められた失敗に向かっていくようなものなので、世の中の状況を見ながら、適宜修正を繰り返しながら、地図としてのビジョンを描き続ける必要はあると思います。