大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

就活ではトヨタ系企業をはじめとする一流企業への就職、転職ではサードドアを開けて新しいキャリアを開くことを目指して頂くサイトです。

新大学の構想を考えながら感じたこと

今が大学の転換期なので、既存の大学とは全く異なる大学を考える

 

新大学の構想は、ステークホールだーや検討すべき要素が非常に多くありますので、検討し始めると混乱してきます。しかしながら、その混乱を恐れて、表層の所で止まっていては、何が本質的な価値なのかが分からないまま、プレゼンテーションでごまかす発想になっていきます。

 

その為、混乱した状態のままでよいので、必要と思われる知識の習得を並行して行いながら、整理されてくるまで、スライドなどにアウトプットし続ける必要があります。そのアウトプットを様々な角度から検討して、腹落ちする所まで検討を進めて行く必要があります。

 

そして、それを現実の大学として成り立たせる方法はないか、更に、具現化する方向で明確化させていく作業を進めます。キャンパスの場所、運営に必要な費用、科目の内容などのカリキュラム、共創する企業を巻き込む方法、リスク要因とリスク対策方法、など出来る限り細かく考えていきます。そして、最終的には、キャンパスの中で実際に授業しているイメージなどを描けるようにしていくとよいと思います。

 

掘り下げて考えていくことは、検討すべき要素が数珠繋ぎで増えてくるので大変なことですが、それが実現への最短ルートと考えています。

 

リアルな解像度の高いイメージが浮かんでこれば楽しくなってくる

 

そのようなプロセスを進めて行くと、そこで育成する学生イメージが映像として浮かんでくるように思いますので、そこで得られる充足感なども同時に得られるようになってきます。そうなると、構想していくのが楽しくなってきます。

 

何事もそうですが、この段階までくるまでの過程は、苦しい思いも沢山することになるので、強い思いを持っていないと続きません。結局のところ、イノベーションというものがあるのなら、最低限、この段階まで来ないと、その芽を発見することができないのだと思います。

 

ですので、安易なプラス思考ではなく、苦しい中でも何かを見出して進む思考が必要なのだと思います。