今が大学の転換期なので、既存の大学とは全く異なる大学を考える
新大学の構想は、ステークホールだーや検討すべき要素が非常に多くありますので、検討し始めると混乱してきます。しかしながら、その混乱を恐れて、表層の所で止まっていては、何が本質的な価値なのかが分からないまま、プレゼンテーションでごまかす発想になっていきます。
その為、混乱した状態のままでよいので、必要と思われる知識の習得を並行して行いながら、整理されてくるまで、スライドなどにアウトプットし続ける必要があります。そのアウトプットを様々な角度から検討して、腹落ちする所まで検討を進めて行く必要があります。
そして、それを現実の大学として成り立たせる方法はないか、更に、具現化する方向で明確化させていく作業を進めます。キャンパスの場所、運営に必要な費用、科目の内容などのカリキュラム、共創する企業を巻き込む方法、リスク要因とリスク対策方法、など出来る限り細かく考えていきます。そして、最終的には、キャンパスの中で実際に授業しているイメージなどを描けるようにしていくとよいと思います。
掘り下げて考えていくことは、検討すべき要素が数珠繋ぎで増えてくるので大変なことですが、それが実現への最短ルートと考えています。
リアルな解像度の高いイメージが浮かんでこれば楽しくなってくる
そのようなプロセスを進めて行くと、そこで育成する学生イメージが映像として浮かんでくるように思いますので、そこで得られる充足感なども同時に得られるようになってきます。そうなると、構想していくのが楽しくなってきます。
何事もそうですが、この段階までくるまでの過程は、苦しい思いも沢山することになるので、強い思いを持っていないと続きません。結局のところ、イノベーションというものがあるのなら、最低限、この段階まで来ないと、その芽を発見することができないのだと思います。
ですので、安易なプラス思考ではなく、苦しい中でも何かを見出して進む思考が必要なのだと思います。