大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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就活で行き詰った時には一度完全にリセットことも重要です

就活の内定は縁探しなので自分を否定する必要はない

 

就活指導をしていると、内定を多数取ってくる人もいますが、多くの人は1~2個の内定を頑張って取ってくる形になります。どの会社からも欲しいと言われるごく一部の人以外の大多数の人は、そんな感じになります。ですので、内定が出ない時期が長くなる場合もあり、そのことで自分が社会から必要とされる存在ではないという風に思い、自分を否定する思考に陥りがちです。

 

しかしながら、そのように思う必要はありません。何故かというと、会社を創業した創業社長でもない限り、社長の人すら変わりはいくらでもいるのが世の中なのです。新入社員でもない学生の立場の人が、必要とされないからといって気に病む必要は全くないのです。私自身が新卒社員だったことの頃を思い出しても、全く必要とされているという感じではなかったので、「まだまだこれからだ!」と思っておけばよいでしょう。

 

内定がなかなか出ないで落ち込むことの理由は、自分では気づいていないと思いますが、「自分が特別な存在である」と思っており、その状態から大きくかけ離れた状態になってしまうことで自信がなくなってしまうことが原因だと思います。これは、私自身が社会人になりたての頃に気づいたことで、「自分は特別な存在ではない」ことを受け入れて、「価値のある人になろう!」と考えることで乗り越えていける問題なのです。多くの人が通る道です。

 

 

一度就活から離れて客観的に現状を確認する

 

しかしながら、一度落ち込んでしまうと、なかなか、そのような客観的で冷静な思考をとることは難しいと思います。人生経験が豊富な社会人であれば、それが可能かもしれませんが、本当の意味の社会経験がなく浮き沈みの経験もあまりない学生の年代では、難しいと思います。

 

そこで、一度就活から完全に離れてみることをお勧めします。あまり長期間だと、募集がなくなってしまうので、例えば、1週間程度であれば、実害も少ないと思います。その期間、このコロナの状況の中では難しいですが、旅行にいったりして、完全に日常から離れるところまでいけると更によいと思います。

 

 

そうすると、悩んでいたことが完全リセットされて、前述のような客観的な思考をとることも出来る場合があると思います。

 

何か物事を進めていく上で、行動を促進するような感情はよいと思いますが、行動を抑制することにつながる思考は殆ど意味がないので、そのような思考から脱却することは、非常に大切なことなのです。

 

丁度、4年生の7~8月頃には、大手企業の募集がなくなってくるので、その段階で内定が出ていない学生の皆さんには、一度、蓄積した肉体的・精神的な疲労を取り除く意味でも、一度就活から離れることをお勧めすることが多いです。

 

その時期に内定が出ていなくでも、就職出来ない状況には全くならないですし、上手くいなかい状況で、それまでの延長線上の考え方で行動しても結果が出にくいと思いますので、一度リセットすることがよい結果に繋がると思います。