大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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未来への挑戦:遠い未来を考える効果

遠い未来を考えて見る効果

 

授業の中で、「50年後の未来を考える」演習を学生の皆さんにグループワークで実施して貰っています。普段は、遠い未来のことなどを考えることがなく、精々2~3年後のことを、時々、漠然と考える程度だと思います。私自身も、あえて取り組む時間を設けない限り、同じような状況です。

 

従って、50年後を考えるとなると、日常の時間に追われた頭のモードではなく、違ったモードになる必要があります。その為、日頃とはかなり頭の使い方が違ってきて、非常に疲れる作業です。それが、非常に大きな効果を生みます。

 

グループワークで実施するのは、一人で実施すると、どうしても今までの頭の使い方になり、そこから脱却することが難しいので、よいきっかけが得られる可能性があるために、あえてそうしているのと、気楽にやってもらうために楽しみながらやって貰うことが主な理由です。

 

遠い未来について考えていると、現状の細かな現実を考える思考から段々と広い視点・高い視座で物事を考えられるようになります。その状態で現状のことを考えると、今までとは異なるアイディアが生まれる可能性があります。

 

5年後の達成目標を決める

 

長いスパンで物事を見た後、例えば、5年後の達成目標を考えてみるとよいと思います。現在の世の中は、世界的に見ても、予測できない未知の未来を生きていくことになるので、例えば、10年後、20年後の具体的に目標を考えても、あまり意味がないように思います。その為、5年後ぐらいの目標を設定し、そこに全力で向かっていくようにし、その過程で柔軟に目標を変えて行くようにするとよいと考えています。

 

目標を何も設定しないと、アクションも起こさずに時間だけが過ぎていくことになりますので目標を設定し、その目標に縛られてしまうと、世の中の変化に取り残されてしまい、世の中の変化の少し先のアクションも起こせないことになります。

私自身は、この5年間の目標設定が丁度良いです。

 

また、この目標設定の面白いことは、一度、目標を設定すると、それが潜在意識に刷り込まれるので、日々の忙しさの中で暫く忘れていても、それを達成するアクションを自然と起こしており、ある程度は達成できてしまうことです。100%達成しようとすると、それが固定観念になりますので、そうではなく、結果的にある程度達成できればよいと考えます。

 

その目標設定は、確実に達成できると思えるものではなく、感情的には「無理だな。」と思うことをあえて設定することにする必要があります。しばらくすると、その目標が自分の中に刷り込まれて当たり前の目標のように感じるので、そうなると、最初は小さなアクションですが、自然と踏み出せるようになります。

 

このあたりは、実際にやってみると分かると思います。感情に囚われずに、理性の力を使って自分を誘導する必要があります。