新規事業の構想をたてるための大学院大学
事業構想大学院大学は、一風変わった大学院です。私も、ひょんなことからこの大学院の存在を知り、興味を持ちました。新規事業の創出を前提に、教授陣も企業の経営を担った社長や役員経験者の方々が多く、学生の方々もそのような人材になる意欲に満ちた人たちが多いような印象です。
通常の仕事の現場では、このような意欲を持っている人に出会う確率は非常に少なく、もし、その意欲を持っていても表面には出てこないことが殆どだと思います。初めからそのような前提の場所で学び、ディスカッションしたりすることで、お互いのことをよく知り、その後に様々な協力関係が発生する可能性は十分にあります。
その投資をする価値は十分にあると思います。
新規事業を構想する能力は、何も自分で会社を経営する方々だけではなく、企業や自治体などの組織で働く方々にも必要な能力であると思います。今後、AIによるサービスが沢山生まれてきて、ルーティーンワークがとって変わられていく時代には、新規の事業やサービスを創出する仕事が、人間の側の中心的な仕事になってくるのは間違いがないので、ある意味、新規事業やサービスの構想能力は、これからの時代のポータブルスキルになっていくと思います。
それを学ぶ環境があるというのが、衝撃的なことで、この大学院は非常に面白い存在だと思います。
今後の私の取り組み
今後、私は、AI×ビックデータ×IoT時代に必要なITスキルを持ち、かつ、キャリア意識の高い文系人材の育成を図りたいと考えています。これは、私のこれまでの経験を全て込めて出来る仕事であると考えているからですが、今後の世の中で大きな需要を見込める領域であると考えているからです。
既に現在の所属先の大学のゼミ教育の中で、その原型となる形で行っています。就活を最終目的として、文系職の中でITの利用活用能力を高めて、現所属先の学生の皆さんとしては、非常に難しいと言える企業にほぼ全員に近い人が進む状況を作りだすことが出来てきています。トヨタ企業の内定率がコロナの状況の中で50%以上を超え、その他、大手系列企業に進む人も非常に多い状況になっています。20人前後のゼミ生の皆さんの、実に90%以上の人が大手系列の企業に入社していく状況となっています。
社会人の文系人材の若手の方々の中には、ITの利用活用能力を高めることが出来る素地を持った人が沢山いると思いますので、この方々に提供できる内容の教育内容を、本年度一年間で決めていきたいと考えています。
つまり、AI・ビックデータ・IoTの概念と、それによって実現できるサービスなどを学ぶ講習、技術的なイメージを理解できる体験実習から構成される内容のものです。そして、それらを前提に、IT関連エンジニアと話をして、最終的には、新しい事業やサービスを立ち上げる企業側人材の養成という所に繋げていきたいと考えています。
その前提として、現在の所属大学の自分が担当する授業の中で、早急に教育展開を図りたいと考えています。本年度1年は、その教育内容の決定と、時間的余裕があれば、1コマでも2コマでも新規の教材を作成して、授業の中での教育実践を図りたいと考えています。