大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

就活ではトヨタ系企業をはじめとする一流企業への就職、転職ではサードドアを開けて新しいキャリアを開くことを目指して頂くサイトです。

就活は入社する会社を決断ではなく選択するものだと思います

就活は色々な業種・職種の中から選択する場合が非常に多い

 

就活の時点で、本当にやりたい仕事がある人は稀です。例えば、子供の頃に大病をしてお医者さんに命を助けられたので、自分もそのようになりたいというような強い原体験がある場合は、本当にやりたい仕事なのでしょう。

 

しかしながら、そのような強い原体験がない場合は、収入やステータスのような条件面で仕事を選ぶか、適性がありそうな仕事を選ぶなど、何かしかの判断軸を元に、世の中にある多くの会社や職種の中から選んでいくことになると思います。こちらの場合の方が圧倒的に多いと思います。

 

これはこれで良いと思います。仕事を経験していない段階で強い思い入れを持てる方が不思議だと思います。

 

その時に重要な点は、色々な人に相談するということもあるとは思いますが、最終的には、自分で選択をすることが重要です。選択なので、決断というような大きな話ではありません。キャリアを始める業種や会社、職種を選ぶということです。自分で納得して決めると、上手く行かない時に他の人の責任に出来なくなりますので、自分の責任として向き合うことが出来るようになります。これが重要なことです。もし、上手く行った場合は、それでOKなので何も問題ありませんので、上手く行かなかった時のことを考えておくことが重要です。

 

就活で内定を得ることが出来るのは2~3社くらいのことが多い

 

私は、この5年間程、就活指導を行っていますが、指導学生の皆さんが就活で内定を得ることが出来るのは、多くて2~3社くらいのことが多いです。これ以上得ても、あまり意味はありません。最初に内定を得た会社があれば、それ以降は、その会社よりも良いと自分が判断した会社を受けることになると思いますので、3社くらいから内定を得た場合には、相当良い会社からの内定になる場合が多いです。

 

そして、自分が満足できる会社から内定を得た段階で、これ以上続けるモティベーションが湧かないことが多いので、その段階で就活が終了となります。したがいまして、内定が複数あっても、不思議と迷う場合は殆どありません。

 

その為、決断はおろか選択を迫られる状況に殆どならないです。

 

決断は人生でも多くても2~3度くらいのものかと思います

 

決断というと格好良い感じがしますが、よく考えてみると、決断することは人生の中であまりないと思います。

 

決断という言葉の意味は、「得られる情報が少ない状態でどの程度のリスクがあるか分からない状況の中で物事を決める行為」だと私は思っていますが、例えば、高校や大学に進学する場合は、受験した所で合格した中から何かの基準で行先の学校を決めるので、選択の範囲になるかと思います。就活で会社に入る場合も同じで、内定が複数出た場合には、その中から選択することになると思います。

 

そう考えると、私自身も殆ど決断をしたことがないです。学生時代に陸上競技を辞めた時は、高校の時のケガが元で何をやっても上向くことがなく、これ以上やっても何もならないという判断で止めたので、これも選択の範囲内です。それまでの人生の中で、全てを賭けて頑張っていたことを辞めた時も、決断ではなかったのです。

 

唯一の決断は、就職の時に、まともにコンピュータも触った経験がないのに、システムエンジニアの職に就いたことぐらいかなと思います。この時は、正直な所、どのような職種か理解できていなかったので、決断したというよりも、何も考えずに飛び込んだという表現の方が正しいかと思いますが、決断の部類に入るものだと思います。

 

その後、働きながら大学教員の道を目指した時も、職を辞めてリスクを負ってチャレンジした訳ではないので、決断ということではなかったと思います。大学教員になれない可能性も想定して、職を辞めずにチャレンジしたので、チェレンジではありありましたが、決断ではありませんでした。

 

他の人も同じような感じで、よくよく考えて見ると、決断をしたことが殆どないかもしれないでしょう。人生全体でもこのような感じなので、就活でも決断するような場面は非常に少ないでしょう。

 

このようなお話をしているのは、人生も就活も選択なので、選択した結果、上手く行かなかったら別の選択をしてより良い方向に持っていけばよいということをお伝えしたかったからです。

 

もちろん、途中から別の道へ進むことは大変な側面もありますが、やり直せない人生などないのです。どのような苦境でも、そこから回復して好転させる道は、誰にでも必ずあると信じています。世の中には、信じられない苦境を乗り越えている人も沢山いますので、そういったエピソードを知って、人間の持つ可能性を信じて頂きたいと思います。