IOT+ビックデータ+AIによるサイバーフィジカルシステムによる世の中の変革
これは以前の記事でも書いたと思いますが、世の中のほぼ全ての産業がサイバーフィジカルシステムによる情報システム化がなされて、大きな変革がさされていく方向で進んでいます。
この変革で、日本が再生するために必要な事柄を沢山提案している書籍が、「シン・二ホン」です。400ページを超える分厚い本ですが、事例などが沢山書いてあるので長くなっていますが、全てを読まずに趣旨を理解するように読んでいけば、すぐに読めてしまいます。
その上で、時間のある時に細部を読み込んでいくとよいと思います。
この本によると、現時点の日本は、この分野でも世界をリードする立場には到底及ばない状況ですが、過去の歴史を振り返ると、先行する他の国に強烈な勢いでキャッチップして抜き去り、完成度の高い製品やサービスを生み出すことが得意な国であるということが語られています。
その象徴的な企業はトヨタ自動車です。私の目からみえる範囲では、トヨタ自動車は、リスクを負って、先行者利益を求めて新技術・新領域に果敢にキャッチアップしていく企業ではなく、まさに、後からキャッチアップして完成度の高い製品を生み出していく企業だと思います。農耕民族である日本人の特徴を生かした方法だと思います。
このキャッチアップ力を活かして、この分野でも大きな成果を生み出せるはずなので、明るい希望を持って取り組んでいきましょうということを提案しているのだと思います。
私もこの本を読む前から、サイバーフィジカルシステムへの対応が世の中の大きな流れであり、どの分野でも、それに対応していく必要があると思っておりましたが、その点を体系的に広範囲に網羅的にまとめたのがこの本です。
自分の立場でのかかわり方を考えて見るとよい
私の場合は、教育者と研究者の立場がありますので、その両面から考えてみます。まずは、研究者としての立場ですが、現在の研究テーマも、インターネットの制御・管理を、このサイバーフィジカル型にしていこうとする研究を進めています。これは、これで進めていく必要があると思っています。
しかしながら、もう一方の教育者としての立場としても、関わる必要があると思っています。現職では、文系学生主体の教育を行う立場ですので、文系人材が、このようなシステムを利用・活用して新しいサービスを生み出したり、サービスの提供を効果的・効率的に行うことが出来る人材の育成を行っていきたいと考えています。
研究の方は先の長い話であり、コツコツと進めていくのですが、その研究過程で得られるAIやIOTなどの技術面を文系学生にも理解できるような教育活動を行っていきたいと思います。また、出来る限り実習を設けて、体感して頂くことが何よりも重要だと思っております。
これらの技術を元に情報システムを構築する部分は、理系学生の領域ですが、IT領域以外の一般企業などで働く側の人材も、これらの情報システムを活用できる素養を身につけ、新しいサービスを考えたり、顧客に対するサービスへ活かしたりすることが出来る人材を生み出していくことも必要です。
この部分が、研究よりも私の現在の立場と過去の経験をより活かしていける部分だと思っております。
皆様方も、少し、これらの技術について勉強をしてみて、自分の置かれた立場の中で、今後どのように活動をしていくかを考えてみるのも良いと思います。
新しい時代の変化が、目に見えてくるのも、もうすぐそこまできえているので、そこに飛び込んでいって、自分の人生を良い方向に変えていくとよいと思いますよ!!!