大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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DX対応文系人材の教育プログラムの開発と実施

日本の文系人材はITが苦手な人が多い

 

従来からDX対応文系人材教育プログラムの開発を行いたいと考えていますが、これは、ITスキルの高い層向けの教育プログラムではなく、ITを苦手とする文系人材向けの教育プログラムです。これをキャリア教育的な内容で動機付けを行いながら行い、ある程度のレベルまで引き上げることを目的とする教育プログラムの開発です。

 

これからの世の中は、以前からこのブログの中でもお伝えしていますが、サイバーフィジカル型システム(AI×ビックデータ×IOT型の情報システム)を活用することで、世の中の仕組みが全て入れ替わっていく形になります。

 

その為、このシステムのことをある程度理解した上で、新しい企業やサービスの創出を行う、あるいは、このシステムを活用する形で日常業務を担当できる人材となっていく必要が、文系人材の方々にはあります。

 

私自身は、いわゆる教育大学の教員でありますので、事業創出を行えるレベルの人材教育ではなく、サイバーフィジカルシステムを活用する形での「新しいサービスの創出」や「日業務の担当」を行える人材の育成の部分に主眼を置いています。

 

特に、日常業務を担当できる人材の育成の部分が重要だと考えています。それは、日本の場合は、この層の方々はExcelを何とか使いこなすことが出来る層の方々で、文系人材の多くは、ITに関する技量としては、この水準が平均値だといえるからです。ITというと拒否反応を示す方々もいるので、この層の方々のITスキルの底上げをどれだけ図れるかが、今後の企業では勝負のポイントになってくると思います。

 

現在、データ駆動型社会への移行のために、大学の全学生に対してデータサイエンスの基礎的な素養を身につけるように教育が義務づけられる形になることが決定しております。データサイエンス以外にも、文系人材が身に着けておくとよいITスキルは多々ありますので、それらを包括的に学ぶための教育プログラムは必要となってきます。

 

アジャイル型の教育プログラムの開発

 

最近の情報システム開発の世界では、アジャイル型のシステム開発が主流になってきております。これは、短い期間での開発と顧客検証を繰り返しながら、出来るだけ手戻り作業を発生させずに顧客の要望に沿った情報システムを開発する手法です。

 

同じように、教育プログラムや教材なども、この手法で進めていくことで、教育対象の社員の興味・関心を引き、顧客満足度の高いものを作ることが出来るように思います。特に、最初の段階で、ある程度の教材をお見せして確認を取る作業が出来れば、見当違いの教材開発を回避できる可能性が高くなり、結果的に顧客満足度の高い教育を展開できるように思います。

 

これは、個別の企業毎の研修を行う場合に限定されますが、このような方法が実施できる状況であれば、手間を惜しまずに実施するとよいと思われます。大学のように多人数の学生への教育を行う場合でも、少人数制の授業などでは、この手法を用いて教育プログラムを作っていくことは十分可能だと考えております。